まだまだ厳しい残暑の続く関東地方だが、今日は天気もいいので、4月から続けてきた「小金牧・佐倉牧数巡り」の続きを実施することにした。前回までに、初富、二和、三咲、豊四季、五香、六実、七栄、八街、九美上、十倉、十余一、十余二を巡り、いよいよ最後の13番目、「十余三」である。
十余三という地名は現在、成田市と多古町に存在する。また、成田市に大栄十余三という地名もある。これら3箇所をすべて訪問することも考えたが、もともとは一つの広い「十余三」であっただろうから、どこかに行けばいいと勝手に決めて、一番行きやすい成田市十余三を目的地にした。
前回と同じく、まずは京成上野から京成電車で成田に向かう。京成上野発9:28発の成田空港行きの特急に乗り、70分ほどで成田に着いた。
【十余三】
今回は前回までとバス乗り場が違い、中央口から出るバスに乗ることになる。時刻表を見ると、千葉交通吉岡線の今度の発車は11:10発で、約30分の待ち合わせだ。しばらく駅周辺でのんびりして、鳥羽行きのバスに乗り込んだ。9月は成田山新勝寺のお参り月で、休日は表参道が交通規制となっている。このため、このバスも市役所前、成田山山門前を経由せず迂回ルートを通るという。迂回ルートと言っても、実は山門前を経由しない方が距離が短く、そのためか3分ほど遅れて発車した。
成田の市街地を抜けて佐原街道を東に進む。成田空港へ向かう鉄道線路をくぐると、だんだんと長閑な田園風景になってきた。十余三に入り最初のバス停である十余三西部で最初の下車客があった。ずばり「十余三」という名前のバス停は無いので、どこで降りるか迷うが、もう少し乗っていくことにした。続けて、東小学校前、四本木と1人ずつ降りていく。ここを過ぎるとトンネルに入った。一瞬びっくりしたが、ここは成田空港の滑走路の下であることをすぐに理解した。トンネルを抜けると十余三東だ。ここで降りることにした。
十余三東バス停付近にはコンビニ(ローソン)が1軒ある他は目立った建物もなく、完全な田園地帯だ。ここにいても何もすることがなさそうなので、今来た道を歩いて戻ることにした。トンネルをくぐって西側に出るが、こちらも周囲が長閑な田園風景であることに変わりはない。ただ、神社、小学校、工場、コンビニなど、若干の建物はある。
神社の鳥居が見えたので行ってみる。香取神社である。有名な香取神宮が香取市にあるが、そこともちろん関係があるのだろう。ちなみに、成田市大栄十余三にも香取神社があるようだ。境内に入ると「香取神社遷座記念碑」が目に付く。「明治38年に創祀されたが、新東京国際空港の建設により航空保安施設区域に指定され、空港公団に境内地を譲渡、代替境内地の譲与を受けて現在地に社殿を新設」したものだという。「国家的施策に順応協力せる美事は永く記録させるべき」として、この記念碑が作られたということだ。ここに至るまでには相当の紆余曲折があったことが推察されるが、ひっそりとした境内にある記念碑は多くを語らない。
神社の前には野菜の直売所もある。成田はもともと野菜農家が多いところで、朝の上り京成電車の「かつぎ屋専用車両」も、わずかながら健在である。辺りを1時間ほどブラブラして京成成田行きのバスで戻る。帰りは十余三西部から乗車だ。12:39発のバスは定刻通りにやってきた。運転士は行きに乗ったのと同じ人であり、先ほど乗ったバスがそのまま折り返して来た訳だ。やはり表参道は通らず、松原を出ると駅まで直行である。
(十余三東バス停)
(十余三東付近の風景)
(香取神社の鳥居)
(香取神社遷座記念碑)
(とよみ野菜直売所)
(十余三の風景)
このあと、成田山表参道を少し散策し、適当な店で食事を取る。この暑さに誘惑に負けて、生ビールを1杯飲んだ。帰りは京成の「シティライナー90号」で京成上野まで帰った。「スカイライナー」が新線経由になったあとも若干残っている本線経由のライナーだが、予想以上にガラガラに空いており、いつもこのような状態なら今後の存続も気になるところだ。
4月から気まぐれで始めた「小金牧・佐倉牧 数巡り」もようやく完結した。千葉県の一部を廻っているだけなのに、ずいぶん長い旅をしたような気がする。
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