すっかり気に入ってしまったNorthern Flowersレーベルの「戦時中のソ連音楽」シリーズからまた1枚を聴いている。
V.シチェルバチョフ:
・交響曲第5番 (1940-1950)
・「たばこ船長」組曲 (1942)
A.ティトフ指揮サンクト・ペテルブルク交響楽団 (2008年録音)
ウラディーミル・シチェルバチョフは、全く未知の作曲家である。完全に初体験。未知の作曲家の作品を聴く楽しみがまだたくさん残っているのは有難いことだ。さて、どんな曲なのだろう。
交響曲第5番はゆるやかに始まり、なかなか良い感じである。と、そのまま第1楽章を終えてしまう。第1楽章全体が序奏のようである。
第2楽章では雰囲気が一変して、激しい曲調になる。なんだか怪獣映画あたりに使えそうな音楽である。といううち、だんだんやかましくなってきたぞ。タムタムやらシンバルやらドラムやらジャンジャン鳴っている。と思ったら突然低弦による静かなメロディーが現われ、ヴァイオリンに引き継がれる。で、油断していると再び冒頭の激しさが復活し、最後は派手に締め括る。
なんだか訳が分からなくなってきたぞwww。
第2楽章の激しい曲のあとは、静かなフルートソロに始まる第3楽章。幻想的なメロディーである。ここは静かに耳を傾けよう。このままゆるやかに曲が流れていく。なんて思って聴いているとやっぱり後半は少しだけ激しくなるのね。
第4楽章は予想通り、ジャンジャカジャンと激しく始まった。少々ユーモラスな楽章である。というより脳天気と言った方がいいかもしれない。本当に戦時中の作品なのかな、という感じだ。最後は「社会主義万歳」で終わる。(たぶん、そんな感じ)
「たばこ船長(Tobacco Captain)」は、戦時中とは思えないようなのん気なタイトルの曲だが、もともとはミュージカル・ショーのための音楽らしい。どんなストーリーなのかは知らないが。この曲は一言でいうと楽しい曲だ。数分の短い7曲から成るが、ロシア情緒豊かなメロディーが次から次へと現れてくる。長閑な雰囲気さえ感じられ、やはり「戦時中とは思えないのんきな曲」である。
このCDも、このシリーズに登場している他のマイナー作曲家の作品とは、また違った意味で面白い。
結局、このシリーズは9枚とも買ってしまった。ショスタコーヴィチ9番やミャスコフスキー22〜25番は日記で紹介していないが、「マイナー作曲家」ではないので、いいでしょう。
このシリーズ、Vol.10以降にも期待!
出たら、かなり高い可能性で購入すると思う。
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