El ser querido/The Beloved
7.5/10
ロドリゴ・ソロゴイェン監督脚本
ハビエル・バルデム ヴィッキー・ルエンゴ
ラウール・アレバロ マリナ・フォイス
天才肌だが問題児の映画監督エステバン(バルデム)。
かつて家族を捨てて、アメリカに渡ったが、今回故郷
スペインに帰り、無名の若手女優である娘を主演に
映画を撮ろうとする。
「理想郷」のソロゴイェンによる、父娘の濃厚なドラマ。
父親兼監督が、10歳の時に別れて会っていない娘エミリア
(ルエンゴ)に対して、お前にぴったりだからと
欲望を解放する役柄を用意するという危険球を冒頭から投げて、
「センチメンタル・バリュー」と
構造は同じなのに、この熱量の違いに驚く。
まともなことを言っているようで、結論がどこか
狂っている監督に対して、娘も父親として接するのか、
女優、監督として接するのかの境界も怪しい状態。
しかし、エステバンが娘に父親としてのアドバイスをし、
それを拒否してからの撮影が地獄絵図になり、観ている
こちらはハラハラしっぱなし。
また、映画表現として監督女優のプロフェッショナルな
シーンはカラーで、父娘の個人的な感情を示すときは
モノクロになっていて、父娘の関係がすでに過去のものに
なっているようにも感じられる
ラストの二人の表情が印象的で完成度は高かった。
おすすめ。
ログインしてコメントを確認・投稿する