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2026年07月12日22:07

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【音楽】 スウェーデンからの風・夏の音楽会 (2)

今日の午後は、「スウェーデンからの風・夏の音楽会(2)」に行った。先日7/4(土)は日本グリーグ協会との共催だったが、2回目の今日はステーンハンマル友の会の単独開催である。
プログラムは次のとおりである。

 ・ステーンハンマル:3つの幻想曲より 第1曲「アレグロ・アッパッショナート」
 ・アンデション:即興曲
 ・アルヴェーン:群島の絵より 第1曲「太陽のきらめき」
 ・シベリウス:舟歌
 ・ニールセン:ピアノのための3つの小品
 ・ステーンハンマル:晩夏の夜

 ・ヨハンソン:長くつ下のピッピがやって来た
 ・リーデル:イーダの夏の歌
 ・バッハ:いま、緑が萌え渡る
 ・ショーリング:冬ばんざい
 ・テグネル:やなぎの歌
 ・テグネル:雪割草
 ・テグネル:リス
 ・山田耕筰:待ちぼうけ
 ・湯山昭:あめふりくまのこ
 ・中田喜直:たあんきぽーんき
 ・ヨハンソン:スウェーデン語のジャズ より
 ・中田喜直:霧と話した
 ・山田耕筰:この道
 ・湯山昭:白い花と赤い鳥
 ・テグネル:左手のための練習つきショパン風エチュード
 ・テグネル:日の出
 ・ショーリング:オペレッタ「金鉱山」より アニータの鳥の歌についての歌

   ピアノ:和田記代/ソプラノ:江藤育美
   会場:ミュージックサロン・サングレース (15:00 開演)

前半は、「ステーンハンマルからの手紙」と題するプログラムで、和田さんのピアノで演奏される。お馴染みのステーンハンマルの「幻想曲」(第1曲のみ)と「晩夏の夜」で最初と最後を飾り、途中はステーンハンマルとの交友関係を、「手紙」を元にしたエピソードを紹介しながら、それぞれの作曲家の作品を演奏するという流れである。「幻想曲」のアパショナートな演奏で演奏会が開始される。

アンデションはステーンハンマルのピアノの師であり、ベルリン留学時の様子を綴った手紙を送っている。アルヴェーンは同世代の友人で、お互いリスペクトし合う関係で、そんなやりとりがある。シベリウスとニールセンはステーンハンマルが尊敬する作曲家であり、互いに北欧の音を追求していこうというような手紙を送っている。そんな話のあと演奏された作品は、作曲家の名前は知っていてもオーケストラ作品ばかり聴いて、実はよく知らない曲ばかりだったりするが、こういう機会だからこそ聴ける作品なのである。作曲家によって作品が違うのは当然だが、どこか共通するような雰囲気もあるようには感じられるのも、こういう流れで聴くからかもしれない。

前半の最後は「晩夏の夜」だ。これはステーンハンマルのピアノ作品の中でも特に好きな曲だが、和田さんも得意中の得意のレパートリーであり、何度聴いてもいいものである。晩夏どころかこれから盛夏に向かおうという季節だが、耳からは晩夏の雰囲気を感じて、静かに思いを巡らせたりする。

後半はソプラノの江藤育美さんを加えて、「童謡を書いたスウェーデンと日本の作曲家たち」と題するプログラムである。これはどの曲も聴いていて楽しい。童謡ということで、子供でも覚えやすく歌いやすいというのが大事だが、スウェーデンの作曲家の作品はほぼ初めて聴く曲ばかりだし、スウェーデン語も全く分からないのに、すっと入っていって、気付いたら口ずさんでしまいそうなのである。歌の前に江藤さんが「おはなし風」に解説をつけてくれるので、イメージもわきやすい。バッハの曲も混じっているが、これはバッハの「農民カンタータ」の歌詞をスウェーデン語にしたもので、スウェーデンで親しまれているとのことである。

童謡アワーの後半は、同じ作曲家による童謡以外の作品も聴こうというわけで、まずはの「スウェーデン語のジャズ」から4曲をピアノソロで演奏したが、ヤン・ヨハンソンはジャズ系の音楽家であり、それがかわいらしい「ピッピ」の歌も作ったということで面白い。ジャズもアメリカのジャズとは違って、スウェーデンらしい音がある音楽なのである。和田さんがスウェーデンにて、「スウェーデンの音を探しているならこれを聴け」と勧められたのだそうだ。「即興を入れることは出来ないので、楽譜通りに弾きます」と断りを入れての演奏だったが、これは結構気に入ったので、ちょっとCDなど探してみたくなった。

アリス・テグネルは童謡の母、フェリック・ショーリングは童謡の父と呼ばれているそうで、多くの童謡作品があるという。テグネルは教育者でもあり、「ショパン風エチュード」は練習曲だが、途中左手だけで弾く箇所がある。ショーリングのオペレッタの曲も楽しく聴けた。

終演後もしばらくは演奏者と雑談、結局いつものメンバーが最後まで残り、気が付けば2時間近く、なかなか濃い話をしていた。ステーンハンマルは、まだメジャーな作曲家とはいえないだろう。ステーンハンマルを含め、一般にはあまり馴染みのない北欧作曲家の作品の魅力を広く伝えるというのが、ステーンハンマル友の会の目指すところである。まだ課題はたくさんあるようだが、少しずつ進んで来ていると思う。これからも応援していきたい。
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