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2026年06月10日22:51

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【音楽】 21世紀音楽の会 演奏会

今日の夜は、久しぶりに「21世紀音楽の会」の演奏会に行った、
プログラムは次のとおりである。

●小島夏香:瞑想
  チェロ:松本卓以
●渋谷由香:コアレッセンス
  フルート:山本葵/バセットホルン:鈴木生子/ヴィオラ・ダ・ガンバ:武澤秀平/
  コントラバス:山本昌史/チェンバロ:石川友香里
●平川加恵:弦楽四重奏曲
  ヴァイオリン:佐藤まどか/ヴァイオリン:花田和加子/
  ヴィオラ:安藤裕子/チェロ:松本卓以
●鈴木純明:カバレット・フレーダーマウスへようこそ!
  ソプラノ:金沢貴恵/フルート・ピッコロ:山本葵/
  クラリネット・バスクラリネット:鈴木生子/コントラバス:山本昌史/
  ギター・エレクトリックギター:山田岳//指揮:安良岡章夫
●国枝春恵:庭の小径
  フルート:山本葵/ギター:福田進一

  会場:ハクジュホール (19:00 開演)

いずれも初めて聴く曲であるが、それも当然で、全て新作の世界初演である。それぞれ演奏時間が15分〜20分くらいの曲である。

最初は小島の「瞑想」で、独奏チェロで演奏される曲だ。ヨガの「動く瞑想」という考え方に着想を得た作品ということだが、奏者がステージに向かう時には会場の照明がステージも含めて落とされ、演奏が始まるとステージ上に照明が付くという演出で始まる。旋律らしい旋律もなく、拍子も感じられず、ただひたすらゆったりと流れる感じで、最弱音では聞こえるか聞こえないかくらいになるし、なんとも不思議な感覚の曲だった。

2曲目は渋谷の「コアレッセンス」である。古楽器とモダン楽器を混合した五重奏で演奏されるが、融合しそうで融合しない、違和をはらんだまま共存する、といった曲らしく、まあそんな感じではあるが、聴いていると案外しっくりと来てしまうような曲であった。

続いては平川の弦楽四重奏曲である。古典的名曲の多い弦楽四重奏という編成であるが、前の2曲に比べると、「クラシック音楽っぽい」感じがして、これは聴きやすい曲であった。第1ヴァイオリンが格好良く旋律を奏でたり、各パートが時には激しくぶつかり合い時には溶け込むような感じで、この曲は個人的には気に入った。

休憩のあとは鈴木の「カバレット・フレーダーマウスへようこそ!」から始まる。本日唯一の指揮者付きの演奏で、指揮は「21世紀音楽の会」の代表である安良岡氏だ。カバレット・フレーダーマウスというのは、ウィーン旧市街にあった前衛的な芸術キャバレーということで、東京の鶯谷界隈で育った作曲者の原風景である「雑踏の賑やかさと儚さ」がベースにあるということだ。歌はドイツ語で歌われる。キャバレーは馴染みがないが、途中でエレキギターが加わったあたりから、なんとなくキャバレーっぽい(?)感じがしないでもない曲であった。

最後は国枝の「春の小径」である。フルートは大気と風、ギターは樹々の緑の光と影や花々の甘い香りを表すということであるが、フルートが特殊な奏法を駆使して、見事に大気と風が表現されていたと思う。そのフルートに呼応するようなギターも良い感じで、個人的にはこの曲もいいなと思った。

いずれの曲も、演奏終了後に作曲者がステージ上に呼ばれて挨拶をした。同時代を生きる現役の作曲家だからこそである。古典的名曲を聴くのはもちろん大好きだが、このように新しい作品を聴くのもいいものである。
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