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2026年01月26日21:31

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【雑記】 ギフテッドの光と影(2)

「ギフテッドの光と影(1)」からの続きで、中学生時代の話である。

中学校は地元の公立中学である。中学受験をするという考えは頭の片隅にすらなかったが、なぜか一部のクラスメイトは、私が受験するものと思っていたようだ。「勉強が出来るらしいが浮いている」と思われていれば、そうなるのだろう。

中学校に入学すると、すぐに学力テストと知能検査があった。先生の指導の参考にするためだろうか。結果は正確な数字は忘れたが「偏差値75(くらい)、評価:−(マイナス)」と通知された。偏差値というものを知らなかった親は、100点中75点かと思い、「意外と出来が悪いな」と思ったという。先生に確認して偏差値というものを知り、さらに「−」というのは学力とIQの比較で出るもので、IQが高いために計算上そういうことになったと説明された。IQは155らしいのだが、本人は「平均よりはいいのかもな」というくらいの感覚だった。

中学校では小学校時代と違い、真面目な優等生として過ごし、若干の嫌がらせはあったものの、表面的にはクラスメイトとの関係は平穏だったと思う。しかし、中一の授業については特に英語と数学で物足りなさを感じた。

中一で初めて英語に接する人がほとんどのため、当然ながらごくごく初歩的なことから始まる。筆記体の書き方みたいなのを延々とやらされるのもいやであった。英語の先生からも私が満ち足りていないと見えていたようで、夏休み前に呼ばれ参考書を薦められた。それを夏休み中に終わらせて先生に個別に見てもらい、早々に1年の範囲は終了し、さらに上の学年の内容に進んでいった。中二になるとNHKのラジオ講座で高校生向けの講座を聞いて勉強したり、中三ではNHKのラジオ講座でフランス語を勉強したりした。英語の定期テストで「時間が余ったら裏面に好きなことを英語で書いてもいい」と言われたので、当然時間は余りまくるので書いたが、ついでにフランス語も混ぜて書いたこともある。全く嫌味な奴だと思うが、まあそんな感じだった。

数学では、中一の内容はすでに小学校で習得したものの繰り返しのようで、こちらも満たされるものではなかった。数学の先生もそんなことに気付いたのか、こちらも個別に呼ばれて、問題を出してもらい、それを解いて見てもらうということが始まった。授業では扱わない論理パズルや論証の誤りを見つけるような問題が多かったと思う。当時『ふしぎな数学』(E.P.ノースロップ著/松井政太郎訳)なんて本を読んでいて、そういうのが好きそうだと思ったのだろう。

理科の授業は面白かった。第二分野(生物系)はあまり興味なかったが、第一分野(物理化学系)は面白かった。理科の先生(お茶の水女子大出身の若い先生)とはフィーリングが合ったのかもしれない。ただ、定期試験の際に問題の誤りを見つけてそれを指摘したこともあり、もちろん訂正はされたのだが、そんなこともあって、一部のクラスメイトからは「何をいい気になっているんだ」みたいなことを言われたことはある。好きで勉強しているだけなのに。

趣味は音楽で、クラブ活動でフルートを吹いていた。音楽の先生でクラブの顧問が音大でフルートを専攻していたこともあり、休日に先生の自宅に行ってフルートを習うことになった。先生から誘われたのだ。普通に音楽教室に通ったら結構なお金がかかるような指導を無料で受けることになったのだが、特に音楽の才能に優れていたわけではないのに、なんでこんなに指導してくれたのか、まあそれは有難いことではあった。

中三になるとさすがに高校受験を意識しはじめる。小学校時代は書道教室や英会話教室に通ったことはあっても、いわゆる学習塾には全く通ったことがなかった。必要ないと思ったからだが、周りも通い始めたということで親も焦ったのか、塾に通うことになった。特別コースと一般コースがあり、選抜試験の結果、もちろん特別コースに入るが、実際に通ってみると授業のレベルが低く感じ、得られるものはあまりないと思った。塾通いが他の中学校との交流の場(女の子も2人いたし)にしかならなくなった。テストを返却の際には成績順に返されるのだが、毎回最初に返されるので、「ここに通う意味はあるのか?」と思い、1学期中で辞めてしまった。塾からは引き留められたが、「授業のレベルが低くて自分の力にならないので」と言ったらいやな顔をされた。(塾としては合格実績を上げるために優秀な生徒は手放したくないよね)

このまま放免とはならず、夏季講習からは大手予備校の講習に行かされることになり、さらに二学期からはその予備校の講習に毎週日曜日に行かされることになった。「Sクラス」という選抜クラスに入り、そこだけ顔写真付きの受講票があって(他の人が潜り込まないように)、同じ中学から通っている友人からは特別な存在のように言われたりしたが、別にただの講習のクラスに過ぎない。

中三の時だったか、学校内で実力テストのようなものがあり、数学で偏差値90となったこともあった。普通に出来たと思っていたのだが、平均点が10点台で50点を超える人もほとんどいないという状況で95点取ると計算上こうなるのか。偏差値のこんな数字を見たのはこの時限りだが。(みんなが出来る時は自分もそこそこで、みんなが出来ない時に高得点を取るということもありがちだったかも?)

そんなんで志望校も決まり受験時期が迫るのだが、中三の12月から1月くらいまでよくやっていたことは、歌作りである。友人が作詞し私が作曲するというのを何曲も作った。受験直前期に何をやっているのかと思うが、勉強の方はもう余裕だし、楽しく過ごそうと思ったのである。ちなみにその友人も難関の第一志望校に合格し、学校や就職先は全く別々だったが、現在も交友関係は継続している。

高校は第一志望の他にはもう一校、滑り止めの都立高校にしか出願していなかったが、第一志望に合格したので都立は棄権し、第一志望だけ受験して合格したという効率よい受験であった。私立の中高一貫校で、そこに高校から編入という形での入学である。(現在は完全中高一貫となり、高校からの募集はしていない。) 全体の8割以上は中学からそのままの進学であり、数学はすでに高校の内容の一部を中三から習っている。そのため高校からの編入生を対象にした数学の補習授業が週に何時間か追加されていた。具体的には三角関数を習うのである。ここに来て初めて同級生より遅れているという状態を経験するのだが、補習を終えれば同じである。むしろ数学の授業が多くて楽しいなという感じでもあった。

高校、大学、大学院と進んでいくのだが、これらは入試合格という一定の基準を満たした者の集団であるため、中学までのような浮いてしまうこともなくなった。逆に、ある分野に関しては天才的な人もいたりして、刺激になったりした。


長々と書いてきたが、こんな個人的な話を最後まで読んでくれた人はいないだろうし、以上とする。
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