最近購入したCD。
●和田薫 (1962- )
・交響曲獺祭〜磨
・樽の中の音 交響曲獺祭 第二楽章 発酵
・樽の中の音 交響曲獺祭 第四楽章 熟成
・日本酒「獺祭」〜磨〜発酵音
飯森範親指揮 日本センチュリー交響楽団 (2020録音、キングレコード)
おいしい酒造りのために、酒に演奏を聴かせながら醸造させるという前代未聞のプロジェクトから生まれた交響曲作品である。「獺越」、「発酵」、「酔心」、「熟成」、「その先へ」の5つの楽章からなるが、酒に聴かせるための曲は「発酵」と「熟成」で、それに3つの楽章を追加して、交響曲として完成させたものである。
このような説明を読むと、一体どんな音楽なのだろうと思ってしまうが、実際聴いてみると、実に素敵なのである。「獺祭」の由来である山口県の獺越をイメージしたという第一楽章は、雄大にして重厚だ。ゆっくりと時間が流れるような第二楽章、酒を味わう楽しみが感じられるような第三楽章を経て、熟成の第四楽章は、アップテンポのリズミカルな曲。そして、最後は盛大に締めくくる。そして、全体を通して聴くと、やはり和田薫は伊福部昭の愛弟子であることがよく分かるのである。
余白には樽の中で、すなわち酒が聴いた音を入れてあり、発酵や熟成の音とともに不思議な雰囲気である。この曲を聴かせて醸成した酒は、やはり旨いのだろうね。おいしい日本酒が飲みたくなる曲だ。
ログインしてコメントを確認・投稿する