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2021年02月13日19:22

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【音楽】 NHK交響楽団演奏会 ~チェコとポーランド

今日の午後は、先週に引き続き、N響の演奏会に行った。
今日のプログラムは次のとおりである。

 ・スメタナ:歌劇「売られた花嫁」より3つの舞曲
 ・シマノフスキ:ヴァイオリン協奏曲第1番
 ・ドヴォルザーク:交響曲第6番

   指揮:熊倉優/ヴァイオリン:イザベル・ファウスト
   会場:東京芸術劇場 (14:00 開演)


今回も入場人数を制限しており、座席は市松模様、すなわち前後左右は空席である。50%以下に制限されているのだ。日本人以外の演奏者で聴くのも久しぶりのような気がする。何しろCOVID-19の影響で、昨年はほとんど来日出来なかったのだ。ファウストさん、よく来日出来たね! そして、オケを振るのは若い指揮者だ。チェコとポーランドの作曲家プログラムである。

最初はスメタナの「売られた花嫁」から3つの舞曲、「ポルカ」、「フリアント」、「道化師の踊り」だ。もともとの歌劇を通して聴いたことはないのに、この3つの舞曲だけはよく聴いているというものである。聴いていて楽しい音楽で、1曲目から若い熊倉の棒による生き生きとした演奏で、独特のリズムのフリアント、そして楽しく盛り上がる3曲目と、エンジン全開の演奏で、まずは快調なスタートであった。

続いては、シマノフスキの協奏曲だ。これはCDも持っていたはずで、どこかに埋もれているが、よく馴染んでいるとはいえない曲である。生で聴くのも初めてだし、じっくりと味わおう。冒頭のオケのざわめきに乗せてヴァイオリンのソロが加わると、そこで引き込まれてしまった。なんと美しい音色なのだろう。神秘的ともいえる独特の響きを一瞬で作り出し、そこから様々なテーマが現われつつ展開していく。なんともいえぬ不思議な感覚になるような音楽に、ファウストのヴァイオリンによって、すっかり入り込んでしまう。最後の方に出てくるカデンツァも素晴らしく、再び神秘的な世界に戻して、最後はクライマックスを迎えて静かに終わる。CDで聞き流して、どんな曲だったかも忘れかけていたのを、こうやって生で聴くと、じっくりと浸ることが出来たのだ。ファウストのヴァイオリンの音がとにかく素敵だった。

このあと、ファウストのヴァイオリン独奏によるアンコール演奏があった。どこか物憂げな曲で、聴いたことがあるような気がしたが、イザイの無伴奏ヴァイオリンソナタ第2番より第2楽章「「憂鬱」だと、演奏会が終わってから知った。聴いてすぐに分かるほど、イザイに親しんでいないことが露呈したが、演奏は素晴らしく、聴いていて沁みてくるようであった。

休憩のあとはドヴォルザークだ。ドヴォルザークの交響曲といえば、「新世界より」があまりに有名で、演奏頻度も非常に高いが、それだけではないのである。個人的にも第6番は大好きで、これが聴けるから今日は行ったといってもよい。チェコ的要素がふんだんに入ったように感じる(といっても感覚的なものだが)曲で、第1楽章冒頭のメロディーも魅力的だが、第3楽章が結構好きなのである。これも2+2+2+3+3の独特のリズム、「フリアント」だ。最初のスメタナの舞曲の2曲目に通じるというか、ああ同じチェコの空気だなあと感じるのである。最後の第4楽章も盛り上げて締め、最後までじっくりと堪能することが出来た。ドヴォルザークは「新世界より」だけではないよ、ということを再認識するに十分な演奏であった。

立春を過ぎて、少しずつ暖かくなってきたように感じる今日この頃。そんな日の午後のひとときに相応しい演奏会であった。昨年は全く演奏会に行けない数か月もあったが、まだ制約があるとはいえ、今年は定期的に演奏会が行われるようになりつつあるのは喜ばしいことだ。
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