最近購入したCDを2枚ほど。
●ユリウス・レントヘン (1855-1932、ドイツ→オランダ)
・ピアノ協奏曲第3番
・ピアノ協奏曲第6番
・ピアノ協奏曲第7番
オリヴァー・トリンドル (ピアノ)
ヘルマン・ボイマー指揮 クリスチャンサン交響楽団 (2017録音、cpo)
7曲あるレントヘンのピアノ協奏曲のうちの、中期と後期の作品である。いずれもこのCDで初めて聴く曲だ。レントヘンはブラームスとも親交があり、互いに影響しあったというが、第3番はそんな感じで、4楽章構成の協奏曲は、ドイツ・ロマン派の音楽の雰囲気そのものである。なかなか素敵な曲である。ところが、他の2曲は雰囲気がだいぶ変わる。単一楽章の第6番は、オーケストラを従えているとはいえ、どこかモノローグ的な音楽のようにも聞こえる。第7番は古典への回帰のような感じで、同じ作曲家による作品ながら、3曲それぞれ雰囲気が違うのが面白い。周囲の作曲家の影響を受けながら、作風も変遷していったということだろうか。
●西村朗 (1953- 、日本)
・弦楽四重奏曲第5番「シェーシャ[聖蛇]」
・弦楽四重奏のための七つの断片と影
・弦楽四重奏曲第6番「朱雀」
アルディッティ弦楽四重奏団 (2014/2017録音、Camerata)
最近出た西村朗の作品集のCDは弦楽四重奏。第5番の「シェーシャ」とは、インド神における巨蛇で、千の頭を持っているという。八俣の大蛇どころではない。「シェーシャの目覚め」、「乳海攪拌」、「不死の霊薬」の3つの楽章からなる、インド神話の音化であるという。「七の断片と影」は、作曲者のいうにはバラバラな遺跡や、大瓶や壺の破片や、解読不能な神話の断片であるとのこと。だから、捉えどころのない、よく分からない音楽なのは当然なのだ。「朱雀」は東洋的な夏を主題とし、夏の象徴である神鳥「朱雀」をイメージしたものであるという。いずれの作品も、神秘性を通り越して別の世界に行ってしまうような、独特の不思議な感覚の音楽である。
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