2月も半ばを過ぎたが、まだまだ寒い日が続く。今日は、横浜のコンサートに行った。神奈川フィルハーモニー管弦楽団の定期演奏会だ。
今日のプログラムは次のとおりである。
・ベートーヴェン: 交響曲第8番
・シューベルト: 交響曲第8番「グレート」
指揮:飯守泰次郎
会場:横浜みなとみらいホール (14:00 開演)
滅多に聴けない作曲家の作品を聴ける演奏会に行くのもよいが、ベートーヴェンやシューベルトを聴くのももちろんよい。実は今日この演奏会に行こうと思ったのは、どちらも生で聴いた記憶がないからだ。ベートーヴェンの交響曲など何度も聴いているように思っていたが、コンサートでよく聴いていたのは奇数番号ばかりで、なぜか偶数番号はほとんどなかった。第6番「田園」を聴いたくらいである。ベートーヴェンの交響曲は、昔は奇数番号の方が好きだったが、今は偶数番号の方が良いかもしれないと思っている。そんな訳で、初の生演奏による第8番だ。
最初はそのベートーヴェンである。独特の髪型の飯守さんが登場し、少しの間をおいて指揮棒が振られ演奏が始まると、これは素晴らしいものが聴けると確信した。ベートーヴェンの第8番の最初のところが、こうも素晴らしく鳴るとは、これだけで感動してしまった。この曲は演奏する側からすると結構難しいと思う。ちょっと乱れると滅茶苦茶になりかねない気がするのだが、今日の演奏はそんなことはなさそうだ。いい感じで第1楽章を終えると、そのまま最後までこの曲の良さを改めて感じられるような演奏で、聴いていて心地よかった。演奏の後、指揮者はホルン奏者だけを立たせたが、なぜホルンだけなのだろう。第3楽章の中間部が良かったからかな。しかも、この曲では実加ちゃんはおりているし。(次のシューベルトの冒頭のソロに備えているのかな?)
休憩のあとは、シューベルトの「グレート」だ。これも生演奏で聴くのは初めてだ。かつては第9番だったり第7番だったりしたが、今は第8番とされている。ということで、2つの第8番を聴ける演奏会という訳だ。ちなみに、今日は個人的に今年8回目の演奏会。シューマンはこの曲を「天国的な長さ」と評したが、たしかに当時としては60分近い交響曲は長かったのだろう。もっとも、その後もっと演奏時間の長い交響曲はいくらでも出てくるが。(地獄的な長さ?)
まずはホルンのソロで始まる。ホルンは豊田実加さんである。平成生まれで、どこかのアイドルグループにでもいそうな外見だが、ホルンを吹くとやはりすごい。つい、「こ〜んぺきの〜そら〜」と歌いたくなる冒頭のメロディーだが、それはおいといて、シューベルトの「グレート」に集中しよう。冒頭のホルンに導かれ展開していく第1楽章。ああ、なんだかいい感じである。第2楽章はオーボエのメランコリックなメロディーが素敵だ。こういうところも、シューベルトは歌曲の人なんだという気がする。「天国的な長さ」というのはうまく言ったもので、60分弱の演奏時間が実に心地よかった。長さが苦にならない。最後もビシッと決めて、素晴らしい演奏を堪能することができた。
演奏終了後は、指揮者は最初にホルン奏者を立たせ、各楽器を一巡したあと、再びホルン奏者を立たせた。やはりホルンが素晴らしかったということである。拍手も一段と大きかった。冒頭のホルンがダメだったら全てぶち壊しになるくらい重要だからね。
ベートーヴェンとシューベルト。何度も聴いているようで、実は生で聴くのは初めてだった2曲を十分に堪能して、いい気分で会場を出た。夕方になり、外は冷えてきた。
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