先日4/9(木)の、樋口紀美子ピアノリサイタル会場で先行発売していたCDを購入。先行発売といっても、翌日から正規発売なので、実質ほぼリサイタルと同時発売である。
●乾春男 (1929-1949)
・プレリュード 変ロ長調
・ペルソナ
・バガテル
・インテルメッツォ 変ニ長調
・ノヴェレッテ
・ピアノ・ソナタ
樋口紀美子 (ピアノ) (2025録音、molto fine)
これまで乾春男の作品を録音したCDは、入川舜の「日本のピアノソナタ選」に収められている「ピアノソナタ」と「ペルソナ」しか持っていなかったし、おそらくこれが唯一の発売されているCDだったと思う。なぜ樋口紀美子が弾いたCDがないのかと疑問に思っていたが、満を持して今回発売となったというわけだ。
リサイタルで弾いた曲を、アンコール演奏で弾いた曲も含めて全て収録されており、これが乾春男のピアノ作品のほぼ全てだろう。20歳で自ら命を絶ったため、作品の数は非常に少ない。
個々の曲を聴いた印象は先日の演奏会のとおりなので省略するが、どれも個性的な作品ながら、なんとなく素敵な雰囲気がするというものである。「調性が定まらない」とか「独特の和声」などと書かれているのも、まさしくそんな感じで、不思議な感覚の作品だ。自身の人間性のいろいろな側面を描き出したとされる「ペルソナ」は、最も乾春男らしい作品なのかもしれない。
CDの解説は乾春男の甥で樋口紀美子の兄である樋口隆一氏が書いているが、先日のリサイタルのプログラムに書かれていたのと一字一句同じで、樋口兄妹で共同で、CDとリサイタルを作り上げたのだと分かる。もっと乾春男作品が弾かれるようになることを望むと、樋口紀美子はリサイタル会場でも言っていたが、私もそう思う。
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