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2025年12月27日18:21

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「平安ガールフレンズ」リア充アピール派VSねっとり根暗派

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清少納言、紫式部、藤原道綱母、菅原孝標女、和泉式部の平安時代の文学を代表する女性たちに関するエッセイ。
『負け犬の遠吠え』を書いた酒井順子によるものですから期待しましたが、裏切られませんでした。
平安時代の才女たちを滅茶苦茶にこき下ろしていて、私には、なんといっても清少納言と紫式部についてが面白かった。

著者によると、清少納言は和歌の名家に生まれたが、父親は”貴族の中では上流と言い難く、ノンキャリの公務員家系といった感じの受領階級”であったと。
彼女はやはり受領層の青年と結婚するが、二十代半ばで別離、時の一条天皇の中宮である定子に女房として仕えることになる。
教養豊かで才気溢れる彼女はそこで人気者になり、そのモテぶりを自慢しまくったリア充アピールが「枕草紙」であったと。
キャリア志向ではあるが劣等感も併せ持ち、自分が美人でなかったからこそ不細工を嫌い、自分が一流のお嬢様でなかったからこそ下女衆を嫌う、という具合。

その同時代に生きた紫式部は、「紫式部日記」で清少納言のことを、をボロクソに書いているのだそうです。称賛度ゼロ、誹謗中傷のみ。
「清少納言こそ、したり顔にいいみじう侍りける人。さばかりさかしだち、真名書き散らし侍る程もよく見れば、まだいと足らぬこと多かり」
同じく受領の娘として生まれ、夫と死別し、やはり中宮である彰子(定子のライバル)の女房として勤めた紫式部は、才気に溢れているが、自慢したくてもぐっと我慢するタイプ。
”言いたいことも、そのままは言わない。表面はあくまでもおとなしいけれど、激しい思いを内に秘めるタイプである紫式部は、だからこそあれだけ長大な物語を書くことができたのだ”と。

以前、「枕草子」に夢中になったフィンランド人女性の「清少納言を求めて、フィンランドから京都へ」という本を読みました。
「セイ、あなたと私は驚くほど似ている」と著者は言い切っている。
清少納言を追いかけて仕事を辞めて日本に来る、そこまでのめり込むものがあるなんていいなあと、私は思ったものです。
自慢しいでリア充アピール満々の清少納言か、ねっとりじっとり内に秘める紫式部か、どちらとお友達になりたいかは迷うところですが…
千年も前にこうした豊かな文学があったこと、それを今も楽しめるということは、何と幸せなことなのでしょう。

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