冬至あたりから急速に寒くなって暦どおりだなと思うが、そんな年末の一日、東京都交響楽団の演奏会に行った。
・ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付」
指揮:サッシャ・ゲッツェル
ソプラノ:森谷真理/メゾソプラノ:小林由佳
テノール:チャールズ・キム/バリトン:加耒徹
合唱:新国立劇場合唱団
会場:東京芸術劇場 (14:00 開演)
年末になるとベートーヴェンの交響曲第9番があちこちで演奏される。といっても、私は聴きに行くのも何年かに一度程度だが、今年は久しぶりに行こうと思ったのである。これまでN響、読響、東響、東フィル、神奈フィルなどを聴きにいったが、都響はたぶん行ったことなかったので、今回は都響にした。
平日の日中の演奏会で、しかも雨天だというのに、会場はほぼ満席だ。曲についてはいまさらどうこう言う必要もない名曲だが、何度聴いてきも飽きない曲ではある。指揮者は若干アクションが大きめな気がしたが、それに応えるようにオーケストラの演奏も切れよく進んでいく。第2楽章が終わると独唱者4人がステージに登場し、ここで迎えの拍手(一部の客のみ)が入り、若干の間となる。
この曲はもちろん第4楽章の合唱がメインだろうけど、第3楽章までも素晴らしい曲なのである。第3楽章はベートーヴェンの緩徐楽章は美しいということを再認識させられる。第3楽章が終わると、ほぼ切れ目なく第4楽章に入り、バリトンによる O Freunde, nicht diese Töne! が朗々と響く。これが素晴らしいと最後まで安心して聴ける。第4楽章の前半のクライマックスの vor Gott! のところでは大いに盛り上げて、もちろんティンパニも ff のまま引っ張る。最後のタタタタタのところでも、直前に一旦抑えたあとで引き上げるなど、効果的な盛り上げをしているところもあった。
やはりこの曲は年に1回は聴いた方がいいのかもしれない。ベートーヴェンが人類史上に残した大いなる傑作であることは間違いない。年内はもうコンサートに行く予定はないので、最後を「第九」で締めたコンサート通いとなった1年であった。
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