今日は東京交響楽団の演奏会に行った。
プログラムは次のとおりである。
・グリーグ:ペール・ギュント第1組曲
・グリーグ:ピアノ協奏曲
・芥川也寸志:交響曲第1番
指揮:原田慶太楼/ピアノ:小林愛実
会場:東京オペラシティ (19:00 開演)
今年は芥川也寸志の生誕百年であり、芥川作品をコンサートで聴く機会も例年より多かったが、12月にも締めとして聴いておきたく、行くことにした演奏会である。もちろん前半のグリーグ作品も楽しみたい。
1曲目はグリーグの「ペール・ギュント」組曲第1番である。「朝」、「オーセの死」、「アニトラの踊り」、「ドヴレ山の王の広間にて」の4曲から成る組曲だ。有名な曲だが生で聴くのは久しぶりだ。じっくり聴いてみると、各曲の面白さがよく分かる。「朝」といえばこれといった感じで、意識せずとも何度も耳にしている曲だが、やはり清々しい感じは素敵である。3曲目の「踊り」がなんとなくエロく聞こえ、最後の「王の広間」は不気味な雰囲気で始まり、最後は大音響大爆発である。こんな曲だったかと驚くくらいド派手な終わり方であった。
続いては小林愛実が加わり、グリーグのピアノ協奏曲だ。近くの席の人が「今日は愛実ちゃんだから満員だね」と話していたのが聞こえたが、人気ピアニストではあるだろう。さて、冒頭が強烈な協奏曲だが、これまたオーケストラのッド派手な大音響で始まり、それを受けてのピアノもガンガンといく。このままいくかと思いきや、繊細な美しいタッチになったり、またまたオーケストラとピアノでバチバチやり合っているような感じになったりで、なかなか面白い。それでいて両者はきちんと融合していて、終わってみればすごい演奏であったと思う。
このあとはピアノソロのアンコールである。グリーグの小品でも弾いてくれるかと期待したが、ショパンだった。マズルカ イ短調 op.59-1 である。やはり小林愛実といえばショパンなのだろう。
休憩のあとは芥川の交響曲第1番である。緩急緩急の4つの楽章から成るが、どの楽章も芥川らしさが満ち溢れている。第1楽章のゆったりとした感じから紡ぎ出される豊かな響きに始まり、第2楽章のアレグロは芥川節全開のスケルツォで、最後は最強音で大きく盛り上がる。第3楽章の鎮魂曲で落ち着かせたあとは、第4楽章に突入だ。最後はこれでもかと盛り上げ、これまた大音響大爆発である。指揮者もオーケストラも相当気合が入っていて、芥川生誕百年の最後を大いに盛り上げて締めようという意図が伝わるような演奏であった。
今日も最後まで堪能した素晴らしい演奏会であった。
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