例年よりかなり長かった年末年始休暇も、今日が最終日である。その締め括りはコンサートに行った。ここのところ毎年行っている東京交響楽団のニューイヤーコンサートである。これを聴かないと新年が始まった気がしない。
今日のプログラムは次のとおりである。
・J.シュトラウスII:ワルツ「酒、女、歌」
・ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番
・ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」
指揮:秋山和慶/ピアノ:小山実稚恵
会場:ミューザ川崎シンフォニーホール (14:00 開演)
緊急事態宣言が出ているが、東京交響楽団より、「日本政府・各自治体およびホールの方針に基づき、最大限の感染予防と拡大防止のための対策を実施した上で、以下の公演を予定どおり開催いたします」とのメールが来ており、ホームページにも告知が出ているので、安心して会場に向かう。クラシック音楽の演奏会は、どの団体もCOVID-19に対してきちんと対策を行っているのだ。
さて、1曲目は、ヨハン・シュトラウスの「酒、女、歌」である。新年に相応しい楽しいウィンナ・ワルツで幕開けだ。秋山さんの安定の指揮で、まずは快調なスタートである。
続いて小山さんが登場して、ラフマニノフの協奏第2番である。出だしのピアノによる和音がなかなか力強く、続いてオーケストラがすっと立ち上がる。もう何度も聴いているが、何度聴いても飽きない曲である。今日の秋山さんと小山さんによる演奏は、過度に甘美になることを避けたような、硬派な(?)ラフマニノフという感じに聞こえたが、それがなかなか好ましかった。
このあと、小山さんのアンコール演奏があった。ショパンの夜想曲第2番である。テンポを揺らさず、リズムを正しく刻んだ演奏であり、とても良かった。
休憩のあとは、ドヴォルザークの「新世界より」だ。毎年の恒例プログラムである。「新世界より」も、何度聴いても飽きないのである。いつもながら、きびきびとした秋山さんの指揮棒から奏でられる音楽は、この曲が単なる「望郷の音楽」ではなく、ベートーヴェンやブラームスの流れを汲む、高度な構築が実現された交響曲であることを再認識させてくれる。第2楽章のイングリッシュ・ホルンによる有名なメロディーも、過度な郷愁感には走らず、しっかりとメロディーを奏でて、よい感じだった。終わってみれば、やはり素晴らしい演奏で、よく知っている曲でも聴いていて退屈することが全くない。
全てのプログラムが終わり、秋山さんも袖に引っ込んだあとで、突然小太鼓が鳴りだし、客席の拍手も手拍子に変わる。再び秋山さんが登場して、お約束のアンコールは、ウィーンと同じ「ラデツキー行進曲」である。今年はウィーンでは無観客だったので手拍子なしだったが、川崎では客の手拍子も加わって、会場全体が一体となって盛り上がる。
ニューイヤーコンサートということで、気軽に楽しめばいいのだが、やはり素晴らしい演奏会であった。今年1年はいいことがありますように。
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