先日、冬木透音楽選集のCDを購入したことを書いたが、それを聴いたら久しぶりに「ウルトラセブン」を見たくなって、DVDを引っ張り出しては見ていた。全49話の中から今回セレクトしたのは、次の9話である。
・第3話 「湖のひみつ」
・第4話 「マックス号応答せよ」
・第9話 「アンドロイド0指令」
・第14話 「ウルトラ警備隊西へ 前編」
・第15話 「ウルトラ警備隊西へ 後編」
・第27話 「サイボーグ作戦」
・第37話 「盗まれたウルトラ・アイ」
・第46話 「ダン対セブンの決闘」
・第47話 「あなたはだぁれ?」
実はこの9話には共通点がある。
宇宙人が地球人の姿に化けて地球にもぐり込む話は何話かあるが、この9話はいずれも地球人女性の姿を借りる。その「宇宙人美女」たちを焦点にした9話セレクトをしたのだ。
●ピット星人 (高橋礼子)
湖で魚を育てて怪獣エレキングにして暴れさせる。ダンからウルトラ・アイを奪ったので、ダンは変身できない。麻酔ガスで倒れた(ふり?)ので、地球防衛軍基地で保護されるが、アンヌや基地の隊員たちを襲って逃げ出し、円盤に戻りエレキングを操る。ダンにつかまり、ウルトラ・アイを取り返されると、エレキングはウルトラセブンにやられる。「今度はもっと強い怪獣を育てて地球人を皆殺しにするのよ」と、かわいい顔をして恐ろしいことをいう。
「地球人の男性はかわいい子に弱いってことが分かったんだもの」
●ゴドラ星人 (水上竜子)
ダンはウルトラ・アイがないと変身できないことは宇宙人にはすでに知れ渡っているようで、ウルトラ・アイを奪われるのも早くも2回目だ。しかも、ダンは女性に弱いらしい。車の故障という古典的手法(?)でダンの運転する車を止めて、スパナで気絶させてウルトラ・アイを奪う。ダンはゴドラ星人により不思議なカプセルに閉じ込められるが、そこに現れたのは、先日ウルトラ・アイを奪った女だ。なんと彼女もゴドラ星人だった。アンヌからもらったお守りが役に立って脱出成功。正体を現すゴドラ星人。基地に仕掛けた爆弾もろとも吹っ飛ぶはずだが冷静だ。
「地球防衛軍とともに滅びること。それが私に与えられた使命なのさ。」
●チブル星人アンドロイド (小林夕岐子)
正確に書けば宇宙人ではなくアンドロイドだが、地球製ではないので入れておこう。チブル星人は地球の子供に武器を持たせ、催眠状態にして破壊活動をさせるという計画を進める。アンドロイドの役目は、計画の邪魔となるダンを誘い出すこと。ダンは女性に弱いということを利用する訳だ。しかし、そこは所詮アンドロイド。最初はフルハシをダンと間違えた。チブル星人は頭脳は優れているが戦闘能力はほとんどないようで、無抵抗でセブンにやられてしまう。アンドロイドも戦闘用には作られていない。あっさりと破壊されてしまった。
「もう、何もかも終わりです」
●ペダン星人 (リンダ・ハーディスティー)
地球防衛軍ワシントン支部所属の科学者ドロシー・アンダーソンに化けて、日本の基地に忍び込む。もともと地球側が打ち上げたペダン星への観測ロケットを侵略と思い込んで、復讐に来たのだ。ダンと「宇宙人同士の約束」で和解したかに見えたものの、結局は地球侵略へと動いてしまうペダン星人。これはひどいなと思うが、ペダン星人にも言い分はあるらしい。
「他人の家を覗いたり、石を投げたりするのは、ルールに反することだわ」
●ボーグ星人 (近藤征矢)
通信隊員のノガワを拉致してサイボーグにし、防衛軍基地に爆弾を仕掛けたボーグ星人。しかし、爆発は隊員たちの力でなんとか未然に防ぐことが出来た。具体的に仕掛けた場所を教えたゴドラ星人よりは賢いらしく、どこに仕掛けたのかは言わなかったため、隊員たちは必死になって探して取り外したのだ。ウルトラセブンと真正面から戦い、アイ・スラッガーで首をはねられるという残酷なやられ方をしている唯一の「宇宙人美女」であろう。人をサイボーグ状態にして、意のままに操る能力はある。それが失敗すると自分が戦うしかないのだ。
「お前は今、新しい生命を得た。その生命を我々のために使ってもらう」
●マゼラン星人マヤ (吉田ゆり)
地球にミサイルを撃ち込んで破滅させようとするマゼラン星人。マヤ(宇宙人の個体に名前があるのはこの回くらいか)は、ウルトラ・アイを奪うという任務で地球に派遣された。ウルトラセブンがいては邪魔になるからだ。しかし、任務を終えたあと迎えに来るはずが来ない。実ははじめから見捨てられていたことを知る。セブンとは全く戦わず、それどころか、いっしょに地球で生きようとダンから言われるが、結局は自殺してしまう。他の話とは少し変わったストーリーであり、最後まで人間体のままで、本来の姿(もともと地球人に似た姿なのか?)は見せぬままであった。それにしても、なんのためのミサイルだったのだろう。
「こんな狂った星を? 見てごらんなさいこんな星。侵略する価値があると思って?」
●サロメ星人 (嘉手納清美)
伊良湖岬のプールにどこからともなく現れ、ダンに誘いをかけるような仕草をし、追っていったダンの拉致に成功する。ニセ・ウルトラセブンを作るための必要な情報を聞き出すためだ。トークマシンとやらで、あっさりとしゃべらされるダン。そして、ニセ・ウルトラセブンが完成して、破壊活動を始める。結局は脱出に成功したダンがセブンに変身して、本物のセブンに倒される。サロメ星人も終始地球人の姿のままだった。おそろいの制服(?)を着用している。星人たちは戦闘能力はほとんどないようで、だからこそニセ・ウルトラセブンを「製造」する必要があったのだろう。
「正義の味方が悪魔の代名詞になるのよ」
●フック星人 (三條美紀)
酔って深夜帰りの佐藤さんが自宅の団地につくと、奥さんや子供からは知らないと言われる。それもそのはずで、実はフック星人が化けていたのだ。夜の間は地上と地下が入れ替わり、地上の団地はそっくりフック星人の住人になっているという訳だ。そのようにして、夜な夜な侵略計画を進めていたのだ。地球人住人と全く同じ姿でいることで、深夜に訪れる人があっても誤魔化せるということか。
「どちらさま? 部屋を間違えたんじゃありませんこと?」
「ウルトラセブン」は、もう細部まで覚えるほど見ているが、何度見ても飽きない。
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