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2019年03月08日08:58

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「グリーンブック」


“グリーンブック”とは50年代から60年代、人種差別の激しかった南部に旅をする
黒人のために作られた施設利用ガイドのこと。
つまりそこに載っているホテル以外は、黒人は宿泊できなかったのです。

フォト


無教養で下品なイタリア系アメリカ人のトニー(ヴィゴ・モーテンセン)が
3つの博士号を持つ黒人の天才ピアニスト、ドクター・シャーリー(通称ドク、マハーシャラ・アリ)の
運転手兼用心棒となって、グリーンブックを片手に南部に2か月の旅をする。
トニーは悪い人間ではないが、とにかくガサツ。
汚いスラングを連発し、フライドチキンを食べながら、そのベタベタの手で運転する。
ドクはカーネギー・ホールの上階に住み、ホワイトハウスに招かれたこともあるセレブ。
性格も境遇もまるで違う二人が、最初は相手を嫌悪しながら、
旅の道中で様々な目に遭い、徐々にお互いの長所を認め合って行く。

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ヴィゴ・モーテンセンには目を見張りました。
「ロード・オブ・ザ・リング」「 ザ・ロード」などでの、線が細く、陰鬱な男の
イメージから、180度の変わりよう。
それもその筈で、今回20kg増やしたのだそうです。
でっぷりしたおなか、ランニングに短パン姿で、ピザに丸ごとかぶりつく。
そんな下品な男であっても、白人であるトニーは問題なく入れるホテルやレストランに
インテリであっても黒人であるドクは入ることができない。

満面の笑みでドクを自分の豪邸に迎える南部の白人が
トイレは屋外の掘立小屋に行けと、当たり前の顔をして言う。
南部の農場で泥まみれになって働くボロ着の黒人たちが
高級車の後部座席に座る、スーツを着た黒人のドクを呆然と見つめる。
白人には受け入れられず、さりとて黒人にも認めて貰えない。
しかもドクには、トニーにも隠したい大きな秘密があった…

フォト


次々とふりかかる災難を乗り越えながら
反目し合う二人が無二の親友となって行く過程を見るのは、楽しいものです。
実在の人物であるドン・シャーリーが南部で演奏旅行をした時のことを
トニーの息子が脚本に書いたのだそうです。
笑って泣けて、久しぶりに安心して楽しめる映画でした。
本年度のアカデミー賞作品賞受賞作。

公式HP https://gaga.ne.jp/greenbook/
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