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2018年10月06日23:51

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【音楽】 オーケストラ・ウィル演奏会 @かつしか

3連休の初日は演奏会である。オーケストラ・ウィルの演奏会だ。茨城県を拠点に活動しているアマチュア・オーケストラだが、前回の演奏会から東京に進出し、今日も会場は東京都内である。14:00 くらいから開演と勘違いしていたが、前日確認したら 18:00 開演だった。そのため家でゆっくりしすぎて、夕方少し慌てて出る。

今日のプログラムは次のとおりである。

 ・ボロディン: だったん人の娘たちの踊り/だったん人の踊り
 ・伊福部昭: 日本狂詩曲
 ・ラフマニノフ: 交響的舞曲

   指揮:佐々木雄一
   会場:かつしかシンフォニーヒルズ (18:00 開演)


かつしかシンフォニーヒルズに行くのは久しぶりだ。これまた久しぶりに京成に乗って青砥へ向かう。今日は第10回の記念演奏会ということで、「舞曲集」というテーマである。まだ歴史の浅いオーケストラだが、実力はかなり付けてきている。それを実感した演奏会であった。10回の演奏会のうち、伊福部昭を取り上げるのは今回がすでに3回目、芥川也寸志の作品も2回取り上げるなど、邦人作品の演奏にも積極的だ。このオーケストラの演奏会は、第6回から毎回行っている。

1曲目はボロディンの「だったん人の踊り」である。プログラムには「だったん人の踊り」とだけ書かれているが、歌劇「イーゴリ公」から2曲、「だったん人の娘たちの踊り」と「だったん人の踊り」を続けて演奏する。この組み合わせは予想していなかった。軽やかな「娘たちの踊り」に続いて、美しいメロディー満載の「だったん人の踊り」である。この曲は何度聴いても楽しめる。うっとりするようなメロディーもあり、時に激しく時に美しく、最後は盛り上がって終わる。オーボエやコールアングレも、(少しヒヤッとしそうになった箇所もあったが)良い感じに響き、なかなかやるなと思った。

2曲目は伊福部の「日本狂詩曲」だ。この曲も生で何度か聴いているので、2曲目の「祭」も大音響爆発、ちょっとやそっとでは驚かないぞと構える。まずは1曲目の「夜曲」である。日本情緒を感じさせるメロディーをヴィオラの独奏が奏でる。ヴィオラというとオーケストラの中では地味な扱い(?)だが、この曲では主役だ。長いヴィオラ独奏のあとはオーケストラに引き継がれ、「日本の夜だなあ」という音楽を終えると、お待ちかねの「祭」だ。「さあ始まるぞ」というクラリネットの導きを経て、大音響爆発! これぞ伊福部音楽だという響きである。しかし、単に大きな音をガンガン鳴らしているだけではなく、きちんとバランスを取っており、よく聴くと難しいパッセージも多々あるが、それらもきちんと鳴らして、実に素晴らしい音楽になっているのだ。聴いていて身体全体で浸ることが出来るのも、日本人だからだろう。もちろん演奏の素晴らしさがあってのことだ。この「日本狂詩曲」は圧巻の演奏で、演奏終了後の拍手も一段と大きかった。このあとの休憩中に、ロビーで「アマチュアとは思えない演奏だったね」と会話しているのが聞こえたが、全く同感である。

休憩のあとはラフマニノフの「交響的舞曲」だ。これも、一度聴けば耳に残る第1楽章のメロディーが印象的だが、そこもきちんと決めて良い心持ちで聴くことが出来た。「交響的舞曲」ではあるが単なる舞曲集ではなく、全体として3楽章の交響曲のような作品だと言われるが、いろいろなメロディーが楽しめる舞曲なのだと思う。生で聴くのは初めてではないと思うが、じっくり聴くとなかなか奥が深い作品だと改めて思った。伊福部で大爆発したあとだが、後半のラフマニノフもしっかりとした演奏であった。

このあとはアンコール演奏である。これも舞曲のような音楽。しばらく聴いてファリャの「火祭りの踊り」だと気付くが、最初はボロディンのメロディーを伊福部風にしたような感じ(?)にも聞こえ、それが今日のプログラムに相応しいと勝手に思った。ファリャの音楽がそのように聞こえたのは初めてだ。民族に根差した舞曲音楽という共通性があるためか。さらにもう1曲アンコールがあるようだ。指揮者が指揮台に上がる前にステージ後方を指すと、拍子木が鳴る。あ、あれだな、と拍子木だけで分かってしまった。外山雄三の「管弦楽のためのラプソディー」から「八木節」である。最後は「日本的盛り上がり」で、演奏会を終えた。

会場の外に出るといくぶん風が出てきたようだ。台風の影響が少しあるのか。電車が停まらないうちに早く帰ることにした。今日も楽しい演奏会だった。
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