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2015年11月28日20:39

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【音楽】 読響演奏会(ヴァンスカのシベリウス)

昨日からパソコンの調子がすこぶる悪く、今日はOS(Windows7)が起動しなくなった。まだ買ってから5年だが、もう買い替え時なのか? まずは修理を試みよう。物置の奥から古いXPのパソコンを出してきて久しぶりに起動。ネット接続も出来たので、mixiに日記を書くことは出来る。で、気を取り直して、午後はシベリウスを聴きに行った。今年はシベリウス生誕150年記念年で、シベリウスも何度か聴きに行ったが、今日はその締め括りになろうか。

今日のプログラムは次のとおりである。

 ・シベリウス:「カレリア」組曲
 ・シベリウス:ヴァイオリン協奏曲
 ・シベリウス:交響曲第1番

 オスモ・ヴァンスカ指揮読売日本交響楽団
 ヴァイオリン:エリナ・ヴァハラ
 会場:東京芸術劇場 (14:00開演)

読響の知り合いから、ヴァンスカの指揮でシベリウスを演奏するからと、だいぶ前に誘われていた。先週土曜日のはチケット完売だったが、今日のは大丈夫だったので行くことにしたのである。(ちなみに、彼女はプロのオーケストラ団員なのに、今年がシベリウス生誕150年だということを、最近まで知らなかったらしい)

1曲目の「カレリア」組曲は、すでに何度も聴いている名曲だが、やはり何度聴いてもいい。間奏曲も良い感じで進み、大好きなバラードも、素晴らしいイングリッシュホルンに酔いしれた。そのまま最後の行進曲風の3曲目に進み、今日の演奏会はかなり素晴らしいものになることが、早くも予感できた。

続いては、ヴァイオリン協奏曲である。生で聴いた回数が最も多いヴァイオリン協奏曲だが、それだけの素晴らしい名曲なのである。ソリストのヴァハラは初めて聴く。白いドレスに身を包んだ、美人ヴァイオリニスト。いかにもシベリウスに合いそうな容貌だが、演奏の方も素晴らしいものだった。この曲の理想の演奏というのはこういうものよ、と言わんばかりの超名演だ。

この曲の中でも特に好きな部分は何箇所かあるが、それをまたこれまでに聴いた演奏をはるかに上回る絶妙のニュアンス、それを支える完璧なテクニックで聞かせてくれた。素人でも、演奏する側としては超難曲に属する作品だとは分かるが、それをものともせず、見事としか言いようがない演奏であった。演奏が終わった瞬間に感動のあまり落涙...のはずが、間髪入れない「ブラヴォ」にちょっと余韻が切られてしまったが、割れんばかりの拍手に会場が満たされた。

このあとは、ヴァハラのソロ・アンコールで、バッハの無伴奏パルティータ第2番からサラバンド。こちらも、しみじみと聴き入るような素晴らしい演奏だった。

休憩のあとは交響曲第1番。超名演の協奏曲のあとにどんな演奏かと期待と不安が混じるが、これも期待を上回る演奏であった。冒頭のクラリネットから良い感じで、「凛とした空気感」と「豪胆さ」の対比が見事であった。CDではあまり気付かなかったが、ティンパニの豪快な連打が、これほどまでに響くのである。シベリウスの交響曲は、最近はどちらかというと後期作品の方を聴くことが多いが、第1番の良さも、今さらながら再認識した次第である。演奏終了後に指揮者が立たせた奏者は、クラリネット、ハープ、ティンパニ。それほど、ティンパニを際立たせた演奏だったといえるかもしれない。よく知っているはずの曲でも、生で聴くとまた新たな発見がある。そんな演奏だったからこそ、素晴らしかったのである。

快晴の晩秋の休日の午後を、素晴らしい演奏会で楽しみ、心地良い気分で会場を出た。
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