mixiユーザー(id:12784286)

2015年11月21日22:35

242 view

【散策】 宇都宮 芸術の秋

天気のよい秋の休日、11月も下旬なので晩秋というべきだろうか。ぶらりとどこかに出かけたくなった。とりあえず新宿まで出てJRの駅まで行くと、湘南新宿ラインの快速宇都宮行きというのが目に入ったので、これに乗ってどこかへ行くことにした。途中どこかで下車してもいいかなと思っていたが、そのまま終点の宇都宮まで来てしまった。新宿から90分である。宇都宮も久しぶりだが、ふとここで、前から行こうと思いつつ、駅から遠いせいか行っていなかった宇都宮美術館を思い出した。芸術の秋に相応しく美術館に行くのもよいと、バスの案内図を見ると、ちょうどいい具合に間もなく美術館行きのバスが出るので、これに乗ることにした。

関東バスの宇都宮美術館行きに乗車する。それほど混雑はしていない。市街地を抜けて住宅街に入り、さらに坂を上って行くと帝京大学だ。こんなところに大学があるとは知らなかったが、ここでほとんどの客がおりてしまった。大学関係者や学生の通勤・通学バスにも利用されているようだ。この帝京大学から少し行ったところが宇都宮美術館である。宇都宮駅から25分ほどだ。歩いていくのは少し遠い。

バスの本数も多くないので、帰りの時刻をメモしようとしたら、駅行きのバスを待っていた女性から、「時刻表さしあげましょうか。美術館の中にも置いてありますけど」と、時刻表をもらった。もちろんお礼を言った。こんなちょっとしたことで、気分が良くなる。

宇都宮美術館は、広大な「うつのみや文化の森」の中にある。文花の森は自然環境との調和をテーマに整備された公園で、美術館の場所としては良い環境だ。建物の中に入ると、何やら面白い作品が屋外にあるのが見える。「中身に支えられたチューブ」というクレス・オルデンバーグの作品だ。入館券売場は建物の中にあり、900円である。館内の展示は「夢見るフランス絵画〜印象派からエコール・ド・パリへ」と題するもので、フランス絵画をじっくりと鑑賞できるようになっている。中も広々として落ち着ける。展示は3つに区分され、最初の「印象派とその周辺の画家たち」では、モネ、セザンヌ、シスレー、ルノワール、ボナール、マルケなどの作品が展示されている。絵画についてはあきれるほど疎いのだが、それでもモネの風景画は好きだし、モネやルノワールの作品は、見ただけでもモネやルノワールの作品だとある程度分かるぐらいには知っている。改めてじっくり観ると、惹きつけられる作品も多い。中に入ると最初に目に付くシスレーの作品は、いい秋の風景だなあと思ってタイトルを見たら「四月の森」だったので、鑑賞眼はかなりあやしいが。

続いてのコーナーは「革新的で伝統的な画家たち」で、ルオー、ヴラマンク、デュフィ、ドランなどの作品が展示されている。このあたりは自分にはあまり馴染みがないような感じだが、ヴラマンクの風景画にはいくつかいいなと思う作品があった。最後のコーナーは「エコール・ド・パリの画家たち」で、ユトリロ、ランサン、藤田嗣治(レオナール・フジタ)、シャガール、キスリングなどの作品が展示されている。ユトリロの教会や街の光景を描いた作品など、こちらも何か惹かれるものがあった。シャガールの作品は観た瞬間にシャガールだと分かる明確な特徴があるが、自分の好みとしては微妙である。全部で71点の絵画が展示されており、じっくりとフランス絵画を鑑賞することが出来た。

フォト
(宇都宮美術館)

フォト
(「中身に支えられたチューブ」)

さて、館内にはレストランがあるので、ここで昼食をと思ったが、すでに正午をかなり過ぎているのに並んで待っている客が多い。あっさりと諦めて、駅の方に戻って食べることにするが、先ほどいただいたバスの時刻表を見ると、バスの時間にもまだ約1時間もある。そこで、公園内を歩いてみた。公園内の施設は美術館しかなく、あとは建物といっても事務所と休憩施設ぐらいである。園内の半分は森、半分は「草の広場」で、この広場でお弁当を食べているグループもいた。天気のいい今日のような日はそれもいいだろうが、残念ながらお弁当などという気の利いたものは持参していない。園内にも彫刻作品が置かれている。美術館から広場に出るとあるのが、サンドロ・ギアの「ハートを抱く片翼の天使」である。少し行くと池もある。「丘のあずまや」や「池のあずまや」という小さな休憩施設があり、ここに座って、ぼんやりとあたりを眺めているのもよいかもしれない。日頃は精神的に疲労気味だが、ここでは「何もしない」という贅沢な時間が過ごせるのである。

フォト
(うつのみや文化の森にて(1))

フォト
(うつのみや文化の森にて(2))

フォト
(「ハートを抱く片翼の天使」)

フォト
(森の池)

フォト
(草の広場)

フォト
(丘のあずまや)

1時間ほどしてバスの時刻に合わせて森を出る。宇都宮駅行きのバスで来た道を戻る。バスに乗ってから、そろそろ公園内のレストランも空いてくる頃だろうかと急に思い出したが、もう乗ってしまったので、そのまま駅に戻ることにする。宇都宮駅前に戻ると、改めて見るまでもなく、餃子の店が目立つ。宇都宮といえば餃子である。フランス絵画、公園の森から一転して、次は餃子である。駅西口に近い「健太餃子」で昼食とする。時間としては昼食というよりおやつに近いが、美味しい餃子をたくさん食べて満足だ。宇都宮に来たらあとは宇都宮二荒山神社にもお詣りしておきたい。駅からは少し歩き、、JRと東武の両宇都宮駅のちょうど中間あたりにある。大きな鳥居があるので迷うことなくたどりつける。豊城入彦命を祭神とする神社で、日光の二荒山神社との区別のために、宇都宮二荒山神社ということが多い。

フォト
(宇都宮の餃子店)

フォト
(宇都宮二荒山神社の鳥居)

神社にお詣りしたあとは、ゆっくりと駅に戻り、JR宇都宮線の普通電車で東京まで戻った。すでに日は短く、東京に着く頃にはすっかり暗くなっていた。
0 4

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2015年11月>
日 月 火 水 木 金 土
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930