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2015年01月31日21:31

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【音楽】 N響定期演奏会@オーチャードホール

地面には昨日の雪も若干残っているが、今日は快晴だ。ただし風が冷たい。渋谷駅を降りたら強風が吹き荒れていた。今日は渋谷のオーチャードホールにNHK交響楽団の定期演奏会を聴きにいった。1月も末日だが、今年最初のコンサートだ。今月はコンサートに行っていないなと思い、思い立って行ったのである。

今日のプログラムは次のとおり。

 ・ザンドナーイ:フルートとオーケストラのための夜想曲
 ・モーツァルト:フルート協奏曲第2番
 ・チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」

    指揮:カレル・マーク・チチョン、フルート:カール・ハインツ・シュッツ
    会場:渋谷Bunkamuraオーチャードホール、15:30開演


前半はフルートの曲のプログラムだし、未知のザンドナーイの作品も聴いてみたい。たまにはモーツァルトもいいかもしれないし、初めて聴く指揮者チチョンの「悲愴」もどんなものか興味ある。ということで行くことにしたものだ。

ザンドナーイは名前すら初めて聴く作曲家だ。マスカーニに学んだイタリアの作曲家で、作品はオペラがほとんどだそうだ。オペラには疎い私には縁が薄かったようだ。数少ないらしい管弦楽作品のひとつが今日演奏される「夜想曲」だ。今日はこれを聴くために行ったといってもよいが、なかなか面白い作品だった。冒頭のフルートが入る前の序奏からして、何やら雰囲気を感じた。フルートが始まると美しくも幻想的な音楽が展開する。「夜想曲」という名の作品は数々あるが、また違った雰囲気で、ちょっと洒落た都会の夜(?)という感じがしないでもない。録音があれば、もう一度聴いてみたい気がする。

続いては、有名なモーツァルトのフルート協奏曲だ。個人的には第1番の方が好きだが、今日は第2番だ。そもそも、オーボエ協奏曲の調を変えてほぼ流用した「手抜き」の作品で、もちろん依頼主からの謝礼金も約束の半額以下しか払われなかった訳だが、今日ではフルート協奏曲の名曲として頻繁に演奏される。シュッツのフルートは素晴らしかったが、正直この曲は退屈なところがあるので、完全に楽しめたとは言えないかもしれない。これはシュッツのフルートのせいではなく、モーツァルトのせい(?)だろう。

カデンツァは違和感なく聴けるなと思ったら、オーレル・ニコレ版を使っていた。うちにあるこの曲のCDもニコレなので、耳に馴染んでいたのだろう。最近聴いていないけれど。

このあと、シュッツのソロでアンコール演奏。幻想的な美しい曲、ドビュッシーの「シランクス」だ。これは素晴らしかった。なんだかフルート1本だけとは思えないような不思議な響きも加わったような気がした。

休憩のあとは、チャイコフスキーの超有名曲「悲愴」だ。結論として控え目な書き方(?)をすれば、今日の「悲愴」は私の好みに合わなかった。

第1楽章はややゆったりのテンポで、いい感じで始まったが、聴いているうちにどうも演奏が雑に感じた。特に金管が良くなかった。第2楽章は逆に早めのテンポだが、なんだか違和感があった。全体を通して何回かあった微妙な「間」も気になった。第3楽章は最後はこれで曲が終わるかのごとく大いに盛り上げて、第4楽章でどん底に突き落とすようなのが好きだが、その第3楽章もいまいち盛り上がりに欠けて、第4楽章へ。ここは出だしの弦が溶け合って美しい響きを出すところが重要なのに、なんだかずれているような気がした。かなりがっかりだ。途中からはなんとか持ち直したようだったが。唯一良かったのは、曲が終わり完全に音が消えてから数秒間の静寂があって、余韻を保てたこと。客席のマナーは非常に良かった。私には滅多にない、というよりおそらく初めてだが、今日の「悲愴」には拍手をしなかった。

このあとは、アンコール演奏で、マスカーニの歌劇「カヴァッレリア・ルスティカーナ」から間奏曲。これは良かった。歌劇に疎い私はマスカーニの曲も初めて聴くが、作品も演奏もこれは良かった。ザンドナーイの作品で始めて、その師匠の作品で締めたという訳である。

「演奏会は楽しむために行く。悪いところを書いても仕方ない。感想はいつも良かったと書く」と日頃から言っているが、今日は例外となってしまった。もちろん今日の演奏を楽しんで満足した人も多かろう。私が日頃の疲れがたまっている状態で聴いたからだけなのかもしれない。
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