本日は、NSシンフォニー・オーケストラの定演に行ってきた。
このオケは、新日鐵グループの従業員や関係者によるオケで、私とは特に接点はないのだが、友人の所属するオケで、ご招待いただいたので行くことにしたのである。
プログラムは次のとおりである。
・ボロディン:「イーゴリ公」序曲
・グリーグ:ピアノ協奏曲
・ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」
指揮:小林幸人/ピアノ:安齋千絵
会場;紀尾井ホール
こういう企業従業員によるアマオケは自分が勤めている会社にもあるので、大体どんなものか分かる。すなわち、とりあえず楽器が出来る人なら入れる、練習時間は十分にない、転勤や退職でメンバーの入れ替わりが多い、ということで、まあ演奏する方も聴く方も、細かいことは気にしないで楽しもうということだ。
最近、マイナー作曲家やマイナー作品ばかり聴いているかのような誤解を受けている(?)かもしれないが、今回のようなメジャー作品ももちろん聴いているのだ。
ボロディンの「イーゴリ公」は、数あるボロディンの未完成作品のうちの一つで、この序曲もグラズノフが補筆して完成している。
歌劇「イーゴリ公」全体を聴いたことがないのだが、歌劇中のいくつかの旋律を用いて作られている。といって、次々と激しい化学反応が起こるような感じでなく、ゆるやかな化学反応という感じ(?)なのだが、この「ゆるやかな感じ」がこのオケらしいのかなという気がした。
ところどころ管楽器が外したり弦が乱れるのはご愛嬌ということで。
ソリストの安齋千絵さんが登場し、グリーグのピアノ協奏曲。
この曲がプログラムにあったから、聴きに行くことにしたともいえる。
冒頭が非常に印象的だが、決して激しくはならず、ゆったりと美しい曲が展開する。指揮者によるのか、このオケの特徴なのか、全体にゆったり目のテンポで演奏するように感じた。
よく知っている曲ではあるが、なんだか新鮮な感じもしてなかなか良かった。
アマオケによる協奏曲は、共演するソリストがしっかりと締めると、案外と良い演奏になるものである。
第1楽章が終わってわりと大きな拍手が入ったが、これも企業系アマオケならでは?
このあと、安齋さんのピアノソロでアンコール曲。なかなかいい感じの曲だ。
何かと思ったら、シベリウスの「樅の木」だった。
「CDは持っているのに、あまりよく知らない曲」である。
(シベリウスも室内楽やピアノ作品はあまり聴いていないなあ。)
休憩のあとは、ベートーヴェンの「田園」だ。
第1楽章は良い感じで進んだが、第2楽章がずいぶんゆったりとしたテンポだなと感じた。
管楽器のソロも、聴いている方がハラハラするところも若干あったが、なんとか無事(?)こなしたようで、最後まで楽しませてくれた。
指揮者の表情は直接は見えないが、ずいぶん楽しんで振っているように感じた。
ところどころ管楽器が外したり弦が乱れるのはご愛嬌ということで。
アンコールは、シューベルトの「ロザムンデ」の間奏曲。
最後に、この美しい曲を用意していたとは。
これはとても良かった。今日の演奏の中では一番良かったかもしれない。
NSシンフォニー・オーケストラは初めてだが、たまには聴きに行くのもよいかな。
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