昨日、東京オペラシティ・リサイタルホールに行ってきた。
「トゥビニアーナ」と題する、エドゥアルド・トゥビンの作品のみの演奏会を聴きに行くためだ。
ヴァイオリン:秋葉美果
フルート:白石法久
ピアノ:吉岡裕子
ピアノ:秋場敬浩
【プログラム】
・ヴァイオリンとピアノのための前奏曲 (秋葉/吉岡)
・エストニア民族舞踏組曲 (秋葉)
・ヴァイオリンとピアノのためのバラード (秋葉/吉岡)
・フルートとピアノのためのソナタ (白石/秋場)
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・4つの我が祖国の歌 (吉岡)
・ピアノソナタ第2番「オーロラ」 (秋場)
トゥビンはまだあまりメジャーな作曲家ではないのだろう。会社の同僚のクラオタ氏に話しても、「トゥビン? 誰それ?」という反応だった。(一部のmixi友人の間では、もちろん「よく知っている作曲家」だけど。) そのトゥビンの作品がじっくり聴ける貴重な演奏会だ。
吉岡さんから届いたチケットに、いつもながら丁寧な手書きのメッセージが同封されていて、なんだか僕はすごく「濃い」エストニア音楽マニアのように思われているようだが、実はまだまだ全然詳しくない。今回のトゥビンの作品も、前半はほとんど初めて聴く曲ばかりだ。後半のピアノソロ曲は、ルメッセンのピアノ演奏のCDでよく聴いている。
トゥビンの作品は交響曲を中心に聴いているが、こういった小編成やソロの作品も、また独特の雰囲気があって、じっくりと聴いてみると、なかなか素晴らしい。
演奏会は美しい「前奏曲」で快調に始まり、次の「エストニア民族舞踏組曲」では、エストニアの風景を想像しながら(行ったことない)、作品にじっくりと浸ることが出来た。
「バラード」は親しみやすいメロディーで、聴いていて心地よかった。この曲はVnと管弦楽版をCDで持っているが、ピアノ伴奏版もなかなか良い。
このあとの、存在すら知らなかったフルートソナタは圧巻だった。今日の演奏者でたぶん一番若い白石さんのフルートも素晴らしい。(CDはないのかな。また聴いてみたい。)
休憩のあとは、白から青いドレスに着替えた吉岡さんのソロで「4つの我が祖国の歌」である。我が祖国とはもちろんエストニアのことだ。トゥビンはスウェーデンに亡命したあとは二度と祖国の土を踏むことはなかったが、エストニアへの想いは絶ち難いものだったろう。この組曲は単にエストニアのメロディーを集めたものではなく、それを素材にして展開しているもので、なかなか面白い作品である。
吉岡さんも、今日の演目で最も気合の入った作品であったようで、なんだか普段CDで聴いている同じ曲とは違ったようにも聞こえた。ホールいっぱいに響くような音で、「すごい演奏」という感じだった。
最後はピアノソナタ2番。「オーロラ」という標題がついていて、冒頭は確かにオーロラのイメージ通りの雰囲気だが、トゥビンの手にかかると、美しいオーロラがこうも盛大になるのかというような、これも改めて聴くと「すごい曲」だった。
秋場さんが、長身を持て余すような姿勢で、今日は眼鏡をかけてかなり楽譜に目を近付けて弾いていたのも印象的だった。
秋場さんが弾く時は、秋場さんが座ると高さが揃う(?)小柄な女性が譜めくりをしたが、譜めくりの音もよく聞こえた。他にも、ペダルを踏む音、フルートでは息継ぎの音、何やら不思議な声(うなり声?)など、色々な音が、今日はステージ上からよく聞こえた気がするが、それらも含めて音楽だということで楽しんだ。
ステージに飾ってあったトゥビンの肖像写真は、終演後に今回も会場に来ていたエストニア駐日大使に寄贈された。その際に吉岡さんがエストニア国家を演奏した。
帰りがけに、エストニアの天然水VESIを1本ずつもらった。
会場で会ったいつもの(?)濃いメンバー3人と、オペラシティ内で軽く一杯飲んで帰った。
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