6.5/10
監督・脚本:ジェイコブ・チェース
出演:ブランドン・ペレア、リン・シェイ、アメリア・イブ、メイジー・リチャードソン=セラーズ、サム・スプルエル、ローラ・ゴードン
『インシディアス』シリーズの第6作。
恥ずかしながら、ランバート家の父親を演じるパトリック・ウィルソンが『死霊館』ではエド・ウォーレンを演じているため、二つのシリーズが自分の中でごちゃ混ぜになっていた。こちらはリン・シェイ扮する霊能者エリーズを軸に、異界「The Further」を巡る物語が展開するシリーズである。
公開順と劇中の時系列が入り組んでいるので、整理すると、
『インシディアス 序章』(2015)……2007年
『インシディアス 最後の鍵』(2018)……2010年
『インシディアス』(2010)……2010年
『インシディアス 第2章』(2013)……2010年
『インシディアス 赤い扉』(2023)……2019年頃
『Insidious: Out of the Further』(2026)……『赤い扉』の後
という順序になる。ただし『最後の鍵』にはエリーズの幼少期を描く回想もある。
このうち第1作、第2章、『赤い扉』の3作品がランバート一家を中心とした物語で、本作はそこから仕切り直しとなる新たなエピソード。
今回はThe Furtherから悪霊だけでなく物質まで現実世界に運ぶことができる「クーリエ」と呼ばれる特殊な能力を持つ人物が主人公。亡くなった人間を現世に呼び戻そうとするカルト信者たちに狙われることになる。
そのカルトの教祖を演じるのがサム・スプルエル。『FARGO/ファーゴ』シーズン5のオレ・マンチ役が強烈に印象に残っている俳優だが、今回もなかなかの威圧感。ただ、カルト的な衣装を着せられるより、普段の姿の方がよほどおっかない気もする。
老人3人組の悪霊の造形も気持ち悪くて良い。こういうのはジャンプスケアに頼らなくても十分怖いと思うのだけれど、相変わらずカメラが切り替わるたびに何かが出てきそうで、出てくるとわかっていてもやっぱり驚かされる。心臓に悪い。
シリーズも6作目となり、The Furtherの設定はどんどん拡張されている。死んだ人間も霊として登場できるし、新たな能力者や悪霊をいくらでも登場させられるのだから、この先も延々と続けられそうだ。
とはいえ、あまり設定を説明しすぎると、異界の得体の知れなさが薄れてしまう気もする。
相変わらずのジャンプスケアに辟易しながらも、気味の悪い悪霊とサム・スプルエルのような怪優が出てくれば、それなりに楽しめてしまう。いつもながらの『インシディアス』である。
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