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2026年10月05日19:12

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【読書】 最近読んだ本 備忘禄

最近読んだ本の、備忘的メモ。

●「世界史は数学でできている」 (横山明日希著、SBクリエイティブ)

大仰なタイトルではあるが、よく知られた話をベースに、数学に関わる部分を拾った概略世界史といった感じの本である。物を数えるということから始まり、記数法へとつながっていく。天文学にも、天動説から地動説への転換で数学が効き、やがて地球の「かたち」が解明されていく。また、芸術の分野でも「美しさ」を数学的に語ることができたりする。商取引には共通の価値が必要になるし、合理的判断のための指標にも数学が関わる。そして戦争にも数学は欠かせない。といった内容で、実際、何人も数学抜きで現代を生きることは不可能であるのだが...。


●「ウルトラQ はじまりの深層」 (桜井浩子著、立東舎)

書店でたまたま見かけて即購入。私の世代の特撮好きなら、そうなるだろう。著者はこれまでも「ウルトラ・シリーズ」のエピソードをいくつも書いてきて、もう書くことはないと思っていたら、「今度は自身の心情について書いてくれ」と説得されたという。「ウルトラQ」にあれよあれよと出演が決まったものの、東宝とは勝手が違う円谷プロダクションには戸惑う。でも、スタッフも含めて若さと勢いで乗り越える。何もいない相手に対して怖がったりするなど特撮ならではの演技にも戸惑う。いろいろあったけれど、結果としていい作品になり、60年経った今も残ることとなったのだ。そして桜井浩子は永遠のウルトラ・ヒロインとなったのである。


●「古代天皇の正体」 (関裕二著、新潮新書)

そもそも天皇は権力者なのか権威の象徴なのかという根本から説いていく。実は人々は強い権力者を求めてはいなかった。政治の実権は貴族や豪族が握っており、天皇は権威の象徴だったのだ。古代に女帝が多かったのも、日本における母系社会の伝統があり、国難の時代では「国母」とされた神功皇后の系譜を引く女帝が求心力を持ったのである。一方で「古事記」と「日本書紀」では記述の違いが多く見られるが、これは「日本書記」が意図的に都合の悪い部分を除き、内容を捏造したからだともいう。考古学的視点と合わせると、実在とされる天皇と神話に隠された実態との関係が見えてくるという。古代史は解釈の仕方でいろいろなことが言えるが、本当のところは誰にも分からないだろう。


●「トンデモと科学のあいだ」 (田口善弘著、講談社選書メチエ)

トンデモだと思われていたことが実は正しかったり、逆に正しいと信じられていたものが全くの誤りであると判明したりと、科学史はトンデモと真実の間で動いた歴史なのである。なんか正しそうだと思ったら実験で確認をしたガレリオ、合理性よりも「うまい説明」を追求したニュートン。そんな科学史の巨人たちにもトンデモ理論を掲げたことがある。仮説が間違っていても、正しい答えにたどり着いてしまったことや、こじつけで理由を考えたら、実は正しかったなんてことも。量子力学などはトンデモの最たるものだったが、今は「トンデモのほうが本質で真実でした」となっている。そして今、生成AIがなぜ正解を出すのか分からないのに、科学者も使っているのである。


●「ギャルにひかれて寺マルシェ」 (宮島未奈著、角川書店)

実家の酒屋を継いだ英介。ある日幼なじみの光司が地元に帰ってきた。子供の頃に陵泉寺に埋めたタイムカプセルを掘り出すためだという。その寺の娘の真実子もまた元同級生だ。真実子は真面目な優等生で、高校は進学校に行ったため、英介や光司とはその後接点もなかった。しかし、寺に行くとギャルメイクの真実子に唖然とする。副住職であり、毎月行われている「寺マルシェ」の後の「ギャル僧まみたん法話」が人気らしい。英介は光司を巻き込み、「寺マルシェ」で「まみたんグッズ」を販売して金儲けをしようと思い付くが、それからはドタバタの連続。ひょんなことから再会した同級生たちの絆も、また深まっていくのだった。宮島ワールド炸裂の面白い本だ。
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