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2026年09月06日21:14

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「襲名」團十郎を襲名するということ

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今月末に公開される映画「襲名」の先行上映会に行って来ました。
十三代目市川團十郎白猿の襲名披露公演を中心に、三池崇史監督が3年以上かけて撮影したというドキュメンタリーです。

私は歌舞伎座に年に数回行く程度ですが、それでも何度も團十郎の姿を舞台で観ているし、2024年には、ぼたんちゃん、新之助君との親子共演も観ています。
十一代目團十郎がお女中に産ませた子が十二代目團十郎であることについては、宮尾登美子の「きのね」で面白く読みました。
その十三代目團十郎の襲名についてのドキュメンタリー、ベネチア映画祭では拍手喝采、スタンディングオベーションもあったというし、どんなものかと興味津々。

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映画の中で、江戸時代から十二代に渡る團十郎の亡くなり方が簡単に紹介されていました。
初代團十郎は舞台上で44歳の時に共演者に刺殺され、三代目は21歳で病没、六代目21歳で病没、八代目31歳で自殺、十一代目56歳で病没、十二代目66歳で病没。
なんとまあ。
非業の死があまりにも多すぎる。
團十郎を襲名するということが、どんなに重責であるかということなのか。
そして十三代目の奥方、麻央さんのあの早すぎる逝去も、我々の知るところです。

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それでも本作の中では、十三代目の息子、新之助君の愛らしさ、それを見守る父親としての優しい目線も、余すところなく写されています。
團十郎の勧進帳、新之助君の外郎売などのシーンが意外に長いことにも驚きました。
日本人であれば、勧進帳での荒ぶる弁慶の、主君を打ち据えなければならない悲しい胸の内を、誰もが知っている。
しかしそんなことを知る外国人は少ないでしょうに。
それでもあの長いシーンをもって、ベネチアで拍手喝采で迎えられたとは。
精魂込めた芸事には、説明は要らないのかと思ったのでした。

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村上隆が襲名披露公演の祝幕を手がけており、その創作過程も映し出されていました。
こんな見事な祝幕、披露公演以外でも見せてくれればいいのにと思ってしまいますが、その時だけという潔さが、歌舞伎の真髄なのかもしれません。

「襲名」公式HP https://k2pic.com/film/shumei/

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