HORS SATAN
6.5/10
ブリュノ・デュモン監督・脚本
ダヴィド・ドゥワエル アレクサンドラ・ルマートル
『ハデウェイヒ』で宗教を扱ったデュモンが、さらにその先へ踏み込んだ作品。荒野で野宿する男が田舎町で様々な奇跡を起こすのだが、その行いは必ずしも善とは限らない。
『ハデウェイヒ』で主人公を助けた無宗教の男を演じたダヴィド・ドゥワエルが、本作では宗教が生まれる以前の「稀人」のような存在として現れる。聖人にも悪魔にも、ただの危険な男にも見える多面的な表情には独特の味があり、彼なしではこの映画は成立しなかっただろう。
物語として理解するというより、人間社会の外側に存在する説明不能な何かを見せられたような映画だった。
残念ながらドゥワエルは2013年、36歳で脳卒中のため亡くなっている。
ログインしてコメントを確認・投稿する