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2025年10月16日16:47

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「ひまわり」脊髄損傷女性は負けなかった

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33歳のひまりは、得意の語学を活かして商社でバリバリ働いていたが、ある日交通事故に遭い、脊髄損傷、首から下が動かなくなってしまう。
必死にリハビリに励むが復職の夢は潰え、24時間要介護の身とあっては新しい仕事にもつけず、一念発起して弁護士を目指す。
鉛筆も握れず、六法全書も開けないが、ひたすら猛勉強を始める。
ロースクールに通い、音声入力ソフトを使って試験に挑もうとするが、次から次へと壁が立ちはだかり…

過酷なリハビリ、自力でできない導尿排便、家族やヘルパー頼りの24時間要介護生活、ロースクールの入学試験、厳しい定期試験、そして泣く子も黙る司法試験。
あまりにも具体的に詳細に書かれているのでてっきり自伝かと思ったら、フィクションだそうです。
著者は「元彼の遺言状」で「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した新川帆立、そうだ、この人は東大を出て弁護士資格を持っているのだった。
そしてこの本は、事故で脊髄損傷となり、音声入力で日本で初めて司法試験に合格、弁護士になった菅原崇氏をモデルにしているらしい。

ひまりが司法試験の合格発表を見た直後の記述。
「喉元過ぎれば熱さを忘れるというように、頑張った過去の自分はどこか他人のようだ。だが改めて思い返すと、つらかったこと、大変だったことが昨日のことのように蘇った。事故直後の衝撃、リハビリをしてもこれ以上良くならないと悟った時の絶望、復職出来なかった時の孤独、法務省と交渉していた時の苛立ち、ありとあらゆる感情を味わうことになった。(中略)諦めずに頑張ってると良いこともあるんだあ、独り言のようにしみじみと言った」(P470)

単行本で500ぺージ近くありますが、シリアスな内容が軽い筆致でサラリと書かれ、途中でやめられない、元気な人生応援歌です。

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