mixiユーザー(id:12784286)

2024年08月30日19:41

249 view

【読書】 最近読んだ本 備忘禄

最近読んだ本の、備忘的メモ。

●「百鬼園先生と私」 (内山保著、中公文庫)

内田百�里硫箸僚饑犬任△蝓∨\�大学で百�里縫疋ぅ銚譴鮟�っていた、いわばもっとも百�里凌閥瓩砲い臣�者による、タイトルどおりの百�里箸隆悗錣蠅鯆屬辰針椶任△襦0豸世任い┐�「わがままで、まことに手数のかかる先生」だったわけだが、そこは面白い話が山のようにあるのである。百�亮�身の随筆にもたびたび出てくる借金の話も、内山氏が間を取り持ってなんとかしたり、借金取りから隠れるために別居して、家族との連絡係のようになったりと、なかなか大変だったようだ。いよいよお金がなくなると、原稿の売り込みに行くのを付き合わされたりもする。頑固なこだわりもあって、周囲の人は手を焼くばかりだ。そこがまた百�里蕕靴ぬノ�(?)なのだが。本文中に登場する百�虜酩覆發發Π貪抛匹澆燭い覆隼廚辰討い燭蕁�巻末に内田百�虜酩覆�5編掲載されていて、これは有難い編集だ。


●「ナポリタンの不思議」 (田中健介著、マイナビ新書)

ナポリタンという料理はイタリアにはなく、日本発祥であることは知られた話である。また、今はさまざまなパスタ料理が日本国内でも食べられるが、以前はスパゲッティといえばナポリタンを意味していた。そんなナポリタンについて、いろいろ考察や検証をしようというのが本書である。まずは発祥の地とされる横浜での誕生経緯を解説し、東日本では「ナポリタン」といい西日本では「イタリアン」というらしいが、その境界がどのあたりかを静岡県から愛知県にかけて店めぐりをして、豊橋市であることを突き止めたりする。地域によっても差異があり、さらに店によっても違いがあるのも面白いところだ。そのナポリタンも、「イタ飯」ブーム以降はパスタ料理としては邪道のような扱いをされて危機的状況になりかけたが、ここに来て「ナポリタンを止めるな」と、新たな動きも出てきたりして、ナポリタンを国民食の一つにという著者の願いにも、希望の光が見えているらしい。


●「私のカレーを食べてください」 (幸村しゅう著、小学館文庫)

作者の名前も初めて見るが、「カレー」の文字に釣られて手に取った本である。児童養護施設で育った成美だが、施設に入る前日に小学校の先生が作ってくれたカレーの味が忘れられず、これが彼女の人生を決めることになるのである。高校卒業と同時に年齢制限のため施設を出ることになり、安アパートを借りて一人暮らしを始め、調理師学校に進む。そんな時、ふと見つけた古びた喫茶店のカレーに、「先生のカレー」と同じような衝撃を受け、半ば強引にこの店で働くことになる。アパート探しに寄った不動産屋の2階に事務所を構える「トヨエツ」こと豊川弁護士は、言葉使いも悪く、いちいち不快になるような嫌味を浴びせる人だが、なぜか成美の働く店には毎日通い、カレーを食している。実はいちばん成美のカレーを理解し、助けているのは「トヨエツ」だと気付く。店が放火の被害に会ったため、店をやめて故郷に帰った成美だが、ふたたび上京してカレーを作ろうと決心する。トヨエツに「私のカレーを食べてください」というために...


●「レトリックと詭弁」 (香西秀信著、ちくま文庫)

議論で打ち負かされるのは悔しいが、どのように言えば優位になるのかを、いろいろな例を挙げて述べた本である。赤シャツの冷笑に見る問いの効果、カンニング学生の開き直りに対する問いの打ち破り方、北山修の後知恵に見る論点のすり替え、西行の選択肢に見る二者択一の力、村上春樹の啖呵に見る相手の答えを封じる問い、臼淵大尉の鉄拳での言質を取るための問い、福田有恒の雪隠詰での相手に沈黙を強いる問、丸山眞男の対照法の選択肢の詐術、鳴海仙吉のディレンマの活用、夏目漱石の論点のすり替え、芥川龍之介の相手をはめる魔術、イワン・カラマーゾフの辞退における具体例の限定等々、例がどれも面白い。実際に使えそうな(というより、すでに日頃使っていることもある)、ある意味高度な知的遊戯でもある。


●「宇宙・0・無限大」 (谷口義明著、光文社新書)

数学的にもゼロと無限大は不可思議で厄介な存在だが、では実際に宇宙には無限やゼロはあるのだろうか、という疑問について考察した本である。宇宙を動かしている力は4つであることは知られているが、これらは全て遠隔力である。それならば宇宙にゼロはないのではないかという素朴な疑問からはじまったという。ビッグバン宇宙論を考えると、宇宙は誕生から138億年ということは分かっているが、果たして始まった瞬間を特定できるのだろうか。否、全ての物理量が揺らいでいる状態が「無」なのである。自然界の基本定数を見ても、自然はゼロを嫌うようだ。一方、無限の方も、オルバースのパラドックスを考えても、宇宙を無限と考えるからおかしくなることが分かる。宇宙には星の材料は有限個だ。そもそも宇宙の始まりがあって有限の時間が経過しているだけなのだ。宇宙にはゼロも無限大も存在しないのである。
2 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2024年08月>
日 月 火 水 木 金 土
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031