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2023年01月29日13:07

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【散策】 大和・河内 近鉄沿線ぶらり

昨日は、奈良・大阪に行ってきた。といっても明確な目的があった訳ではない。とりあえず早朝6:42、新横浜から新幹線「のぞみ275号」に乗って名古屋に向かった。名古屋から近鉄に乗って、適当な駅で降りつつ、ブラブラしようと思ったのである。新横浜を出ると名古屋までノンストップだ。朝早いためか、車内は空いている。快晴の空で、小田原から熱海にかけて見える海からの日の出や、静岡県内で見える雲一つない空にそびえる富士山がきれいだ。名古屋には7:58に到着。758=ナゴヤだ。

さて、近鉄に乗ることは決めてあるが、行先は未定だ。伊勢・志摩方面か、奈良・大阪方面か、大きく二つの選択肢があるが、行ったことがないところに行きたい。路線図を眺めていると、中程にある大和八木駅が目に入る。近鉄大阪線と橿原線が交わる要の駅の一つだが、降りたことがなかったので、まずはここに向かうことにした。すぐに出る「ひのとり」ではなく、その10分後に出る、8:30発の「アーバンライナー」の特急券を購入する。アーバンライナーは、結構乗車率がよかった。名阪を直結するなら時間的には新幹線が圧勝だが、途中駅の需要も含めて近鉄も好調なのである。大和八木に着くまでに桑名、近鉄四日市、白子、津、名張に停車する。

木曽川を超えて三重県に入ると、風景が変わってきた。地面の道路脇や家々の屋根に雪が積もっているのだ。温暖な東海地方に来たつもりなのに、雪国に行ってしまったような錯覚に陥る。進むにつれて積もっている雪の量も多くなり、新青山トンネルを出たあたりでは、一面真っ白で、しかも先ほどまでの快晴が嘘のようなどんよりとした曇り空である。こんなに風景が一変するとは予想していなかった。ところが、三重県を抜けて奈良県に入ると、全く地面の雪が消えてしまった。積もっている雪はないが、桜井あたりでは、結構吹雪いている。なんという天気だ。大和八木には定刻より2分遅れて到着した。何度も通っているが、降りるのは初めてだ。

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(大和八木に到着したアーバンライナー)

大和八木では再び太陽も照り出したが、細かい雪も舞っている。大和八木は近鉄の要の駅の一つであり、橿原市の中心駅でもある。大阪線のホームが高架にあり、その下に橿原線のホームが直角に交差している。とりあえず駅前の商店街を少し歩いていくと、あっという間に次の駅の八木西口駅前に出てしまった。それもそのはず、大和八木と八木西口は同一駅扱いなのである。その八木西口駅の近くに今井町という場所があり、ここが重要伝統的建造物群保存地区となっているらしい。これは知らなかったが、そちらに行ってみる。蘇武橋で飛鳥川を渡るとすぐだ。普通に生活している家や営業している商店なのだが、なるほど伝統的建造物の形を維持しているようである。少しそのあたりを歩いて、八木西口駅に戻る。

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(蘇武橋)

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(今井町の重要伝統的建造物群保存地区)

ここから大和八木方面と橿原神宮前方面のどちらに行くかだが、橿原神宮前行きが先に来るのでそちらに乗車する。畝傍御陵前に停まり、その次が終点の橿原神宮前だ。橿原線の電車は物理的にこの駅から先には行けない。吉野方面へ向かう吉野線は線路の幅が違うのだ。ここは同じ会社の線路の幅が違う路線の出会う駅で、橿原線ホームと、南大阪線・吉野線ホームも少し離れている。もともと別会社だったのが合併を繰り返して今の近鉄になったので、こういうこともあるのが面白い。1435mmと1067mmの線路を見比べたりして、駅構内をいろいろ観察する。

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(橿原神宮前に到着した近鉄橿原線)

さて、鉄道ファン的興味も満喫したが、この駅に来たらやはり橿原神宮には行くべきであろう。駅を出て10分ほどで立派な一の鳥居が見えてくると橿原神宮だ。神武天皇を祀る神社である。拝殿は外拝殿と内拝殿があり、その奥に本殿がある。内拝殿まで行ってお詣りする。境内には皇后陛下御歌の碑も建っている。皇后が平成の終わりに詠まれた歌の碑である。お詣りを終えて橿原神宮を出ると、また雪が舞ってきた。空は青空なのに、パラパラと雪が舞っていて、しかも寒い。

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(橿原神宮 一の鳥居)

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(橿原神宮 内拝殿)

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(皇后陛下御歌)

駅に戻り改札を入るが、ここで正午近くになっていることに気付く。駅周辺で食事をしても良かったが、改札内に入ってしまった。駅内にも食事を出来る店はいくつかあるのだが、路線図を眺めて少し先の高田市まで行こうと決めた。特急停車駅の高田市駅だし、食事をする場所はあるだろう。12:01発の区間急行に乗車して高田市に向かう。区間急行と言っても途中まで各駅に停車する。4駅目が高田市駅だ。この駅で降りるのも初めてだ。

大和高田市には、近鉄大阪線の大和高田駅、近鉄南大阪線の高田市駅、JR和歌山線・桜井線の高田駅があり、それぞれ微妙に離れている。どれも市の中心駅を主張しているような気がするが、もっとも駅前が栄えている実質の中心駅は大和高田駅のようだ。高田市駅は少し市街地の中心からは外れている。昭和を感じるような商店街などもあるが、大和高田駅まで市内散策しながら歩いていこうと思う。駅前の地図を見たところ1.5kmくらいだ。途中で、何やら独特の雰囲気がある建物があり、近寄ってみる。外観はそう見えないが「くろす」という名のラーメン屋だ。「フレンチシェフのラーメン屋」とあり、ますます訳が分からないが、ここで食事をすることにする。鶏煮込塩ラーメン+トリオセット(餃子、炒飯、唐揚)と、豪勢な(?)食事だ。「フレンチを感じるラーメン屋」をうたっているが、それはピンとこない。美味しくない訳ではないが、何度も来たいかというとやや微妙、というラーメンであった。(個人の感想です)

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(フレンチシェフのラーメン屋「くろす」)

さらに歩くと、天神橋筋商店街という、大阪のような名の商店街が現れる。ここを通っていくとJR高田駅に出るようだ。やがてJR桜井線の踏切が見え、これを渡ると天神社がある。先ほどの商店街の名前の由来だろう。せっかく来たので天神社にもお詣りする。JRの高田駅はここから近い。なぜか大和高田市内の駅では、JRの高田駅だけ降りたことがあるので、今回は素通りして近鉄の大和高田駅を目指す。JRの高田駅からは近い。駅周辺はやはり高田市駅、高田駅にくらべると一番栄えているようだ。近鉄の改札を入る。

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(天神社)

ちょうど来たのは区間準急の大阪上本町行きだ。2つ目の五位堂で急行の待ち合わせをするという。別に急ぐ訳でもないし、そもそも目的地もないのだが、反射的に急行に乗り換えてしまった。このまま大阪市内に突入するのもなんだかなと思い、また途中下車をしようと思う。関屋を過ぎてトンネルを抜けると、奈良県を抜けて大阪府柏原市だ。次の停車駅である河内国分で下車した。近鉄大阪線の柏原市内の急行停車駅である。駅前の案内地図を見ると、河内国分駅からJR高井田駅が近いことが分かり、ここを歩いていくことにした。国豊橋で大和川を渡ると、まもなく高井田駅だ。そういえば大阪メトロにも高井田駅があるが、全く別の場所の同名駅である。大阪メトロの高井田と同じ場所にあるJRの駅が高井田中央というのは、この高井田と重複を避けるためだろう。関西の鉄道の駅名は色々ややこしい。そういえば、先ほど行った橿原は「かしはら」、今いる柏原は「かしわら」と読む。これもややこしいと言えそうだ。

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(大和川を渡る)

ずっと近鉄ばかりだったので、久しぶりの(?)JR線だ。電車はすぐに来たが、6分遅れで来たJR難波行きだ。時刻表通りならもう少し待たねばならなかった。遅れたことが幸い。次は柏原で、ここで近鉄に乗り換えられるので、結局JRはわずか1駅で降りてしまった。関東では見なくなった201系がまだ現役で走っており、もっと乗ってもよかったが、「近鉄乗り換え」に反応して降りてしまった。柏原駅は同じホームでJRと近鉄が乗り換えられる、たぶん唯一の駅だ。改札を通る必要はないが、ICカードリーダにタッチは必要で、その注意書きがこれでもかと目立つように書かれている。

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(JR関西本線(大和路線))

近鉄道明寺線はわずか2駅、30分に1本、2両編成の電車が往復するだけのローカル線だが、近鉄の中でも最古の、歴史ある路線なのである。近鉄乗り場には人が多く、乗車率もかなりよい。もっとガラガラだと予想していたら、全く違っていた。乗ってしまえばあっという間に、南大阪線に接続する道明寺に到着する。道明寺駅ではすぐに乗り換えるのはやめて、改札の外に出た。この駅で降りたら道明寺には行ってみたい。駅から少し歩くと、菅原道真ゆかりの道明寺、そして道明寺天満宮がある。道明寺の本尊は十一面観音菩薩立像とのこと。他に道明寺といえば桜餅を連想する。関東で桜餅といえば「長命寺」が主で、道明寺の方は「道明寺餅」ということが多いが、関西で桜餅といえば道明寺だ。近くに桜餅の店でもないかなと思ったが、ざっと歩いた範囲では見当たらなかった。

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(近鉄道明寺線)

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(道明寺)

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(道明寺天満宮)

道明寺駅に戻り、準急大阪阿部野橋行きに乗車する。もう1駅くらい途中下車と思ったが、結局そのまま終点の大阪阿部野橋まで来てしまった。日本一高い駅ビルとして有名な「あべのハルカス」がある。その最上階の展望台にでも行こうかとも思ったが、これはやめて、JR天王寺駅に向かう。道路をはさんですぐ向かいにあるのに、JRと近鉄で駅名が全く違うのも面白い。大阪環状線の内回りで大阪駅に向かう。天王寺止まりの電車が来て、ここで進行方向を変えて逆回りになる。これだけでピンとくる人は鉄道ファンだ。「環状」と表記されていたのに、いつの間にか(たぶん京橋あたりで)、「紀州路快速・和歌山行き/関空快速・関西空港行き」に表記が変わっている。東京の山手線と違って、環状運転だと思って安心して寝過ごしたりすると、とんでもないところに連れていかれるのだ。天王寺から一周して天王寺に戻ると、和歌山や関空や奈良に向かう電車があるのだ。

大阪駅で下車する。「うめきた」の新しいホームもまもなく出来るので、また来る機会はあるだろう。大阪駅周辺の梅田地区を適当にぶらぶらして、JRで新大阪に移動し、16:57発の新幹線「のぞみ240号」で新横浜まで帰った。新大阪発車時点では空いていたが、京都と名古屋でかなり乗ってきた。高槻付近を走行中は外はまた吹雪いていて、滋賀県内は雨という天気だったが、冬の新幹線名物の米原大雪徐行はなく、定刻運転で名古屋に着き、あとは新横浜までまっしぐらだ。新横浜でおりて、帰路についた。
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