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2022年09月11日12:00

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【散策】 富山をぶらぶら

昨日は富山に行った。しばらく遠出をしていないので、禁断症状(?)が出て、新幹線に乗ってどこかにふらりと行きたくなったのだ。今回は、東北・上越・北陸新幹線のどれかでどこかに行きたいなと思い、何も考えずに早朝、東京駅に向かう。そして行先を富山に決めて、6:28発の「はくたか551号」の切符を買った。

車両はE7系だ。JR東日本の車両である。上野、大宮、高崎、軽井沢と停まり、あとは各駅停車の新幹線だ。大宮でも結構乗ってくるが、満席というほどにはならない。軽井沢では雨も降っていたが、長野では晴れていた。ここで多くの客がおりてガラガラになった。長野で乗務員がJR西日本に交代する。境界駅は上越妙高だが、通過する列車も多いためか、長野で交代するようだ。糸魚川のあたりでは海も見えてくる。富山県に入り、黒部宇奈月温泉を過ぎると間もなく富山だ。

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(はくたか551号(東京))

久しぶりの富山駅。改札口を出ると目の前が路面電車の乗り場である。これも富山の交通革命の一環だろう。富山市は、路面電車を中心に公共共通をより便利にした「交通革命」のお手本のような都市といわれるのだ。北陸新幹線の開通後に一度来たが、その時に路面電車の駅を富山駅直下に持ってきた。ただ、富山港線の乗り場はまだ北口にあって、富山駅北という駅だったのだ。その後の在来線高架化の完成に伴い、富山港線の乗り場も移転し、もともとの富山地鉄の路面電車とつながって一体運行となった。これを見たかったのが、富山に来たくなった理由である。

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(富山地鉄軌道線の富山駅)

早速、富山港線の岩瀬浜行きに乗り込む。富山駅始発ではなく南の方から直通してくるのだ。前に富山駅北があったあたりは更地になっていた。終点までは行ったことあるし、途中おりた駅も多いので、今日は降りたことのない駅に降りてみようと思う。しばらく路面を走り、奥田中学校前からは、旧国鉄の線路に入る。ここからは速度も若干上がる。国鉄型の大型車両が走っていた線路を、今では軽快にLRTが走る。私もJR富山港線、富山ライトレール、富山地鉄富山港線と、三世代それぞれ乗ったことになる。粟島で下車する。運賃は210円の均一料金で、富山地鉄のICカード「えこまいか」の他、Suicaなどの交通系ICカードも使える。Suicaをタッチしで下車する。

粟島は、大阪屋ショップ前という副駅名が付いているが、その名のとおり、駅の横はすぐに大阪屋ショップというスーパーマーケットだ。この駅は、国鉄/JR時代にはなかった駅だが、富山ライトレールとして再出発した際に設けられた。容易に想像できるように、大阪屋ショップがネーミングライツを取得している。10:00前だが、店はすでに開いており、中は結構賑わっていた。この時間帯から賑わっているとは思わなかった。買物をする用事はないので店を出て、周辺を少し歩いてみる。

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(粟島駅に到着した富山港線)

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(大阪屋ショップ粟島店)

中島八幡神社というのがあったので、お詣りする。秩父の宮(桑畑の神)、野畑の宮(畑作の神)、神明社、八幡社の四柱を合祀した神社であるとのこと。さらに行くと「中島閘門」という文字が見えたので、何だろうとそちらに向かっていくことにする。中島閘門は、富岩運河に設けられた閘門で、国指定重要文化財だという。かつては物流の主役は水運だったのだ。その閘門の門扉が突然動き出したので驚いた。そして、向こうから遊覧船がやってきた。国の重要文化財が、今も現役で使用されているとは! ただし今は観光用のみとしての開閉だけだそうである。橋を渡ると、閘門操作室がある。時代を感じる建物だ。

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(中島八幡神社)

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(中島閘門の門扉)

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(中島閘門操作室)

中島閘門を見たあとは、富山港線の方に戻る。越中中島駅に着いた。中島閘門に行くならこちらの方が近い。この駅は国鉄時代からある駅だが、もちろん駅は完全にLRT仕様になっている。改めて時刻表を見ると、日中は1時間に4本で、環状線直通が2本、南富山駅行き、富山大学前行きがそれぞれ1本となっている。来たのは環状線直通である。折角乗ったのだから、このまま富山駅を通り過ぎて先に行くことにした。

丸の内を過ぎて分岐して、特に理由はないが大手モールで下車した。富山の都心といわれるあたりだ。ここからショッピングモールを歩いていく。このあたりの地名は総曲輪というが、これは読めない。「そうがわ」と読むが、富山城の外堀を「曲輪(くるわ)」と呼ぶことに由来するらしい。「ユアタウン総曲輪」などを歩いていくと、再び路面電車の走る道に出た。少し歩くと荒町電停があったので、ここから電車に乗って富山駅に向かう。富山駅まで乗るつもりだったが、一つ手前の電鉄富山駅・エスタ前で降りた。ここから富山駅までは、電車に乗るより歩いた方が早い。富山の駅前に2つも電停がある訳だが、それでも富山駅直下に乗り場を新設することは必要だった訳だ。

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(大手モールに到着した路面電車)

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(総曲輪)

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(電鉄富山駅・エスタ前に到着した路面電車)

さて、もう正午も近い。そして、富山港線の新しくなった富山駅を見たいという、今日やりたかったことも終わったので、昼食にしようと思う。駅ビルの中にある店でと思うが、これがどこも大混雑だ。待ちの列が出来ている店も多い。これは予想外だ。地方都市の飲食店は空いている印象だが、あなどるなかれ富山である。混雑と行列は嫌いなので、ここはあきらめる。それならば総曲輪あたりで食べてもよかったかなと思うが、ここでふと富山市脱出を思い付く。隣りの滑川市は、何度か通ったことがあっても、いつも素通りだ。そちらに初めて行ってみようと思ったのである。

富山12:06発の泊行きに乗車する。元JR北陸本線を引き継いだあいの風とやま鉄道である。今年3月に出来たばかりの新富山口駅に停まり、東富山、水橋と過ぎていく。元はJR線なので駅間が長い。富山港線に乗ったあとだと、なおさら長く感じる。滑川市内に入り、富山地鉄の線路も合流して、しばらく並走する。滑川駅で下車する。滑川市に来ること自体が初めてだ。さて、何があるかなと思ったら何もない! 何かあるだろうと思ったのが甘かった。少し行くと商店街があり、「エール」というスーパーマーケットもあったが、スーパー以外は閉まっている店も多く、飲食店らしきものは見当たらない。ここで、富山地鉄の一つ富山寄りの駅である中滑川駅の存在を思い出す。先ほど真横を通り過ぎた。あっちの方が市街地の中心なのではないか。

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(あいの風とやま鉄道)

そこで南側の富山地鉄の乗り場に行くが、1時間に1本しかなく、当分電車は来ない。電鉄富山から寺田まではそこそこ本数もあり、さらに上市停まりの電車もあるのだが、そこからは本数が減ってしまう。新幹線接続用なのか、電鉄黒部始発宇奈月温泉行きもあり、ちょうどこのあたりは本数の最も少ない区間なのだ。しかし、隣りの中滑川までは歩いていける距離だ。線路に沿って歩いていく。あいの風とやま鉄道の電車は何度か通ったのに、富山地鉄は全く通らない。たしかに、滑川や魚津から富山にいくのは、あいの風とやま鉄道の方が圧倒的に便利だ。中滑川駅に着いたが、周囲に何もないのは変わらない。ただファミリーマートだけはあったので、結局ここでパンを買って、誰もいない駅の待合室で食べる。まあ、こんなのもいいだろう。若い頃はよくやった。

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(中滑川駅)

次に来る電車は宇奈月温泉行きだ。富山まで戻るなら、富山地鉄ではかなり遠回りになるので、あいの風とやま鉄道の乗換駅まで乗ることにする。中滑川は無人駅なので、そのまま駅に入る。来たのは元西武のレッドアローだ。それが今はローカル私鉄の普通電車に使われているのだ。滑川でおりるのもつまらないので、さらに先の新魚津まで乗ることにした。この間ずっとあいの風とやま鉄道と並走している。富山地鉄は路面電車はSuicaなどの交通系ICカードは使えるのに、本線系統の方は「えこまいか」しか使えない。新魚津は数少ない駅委員配置駅のようで、改札口で清算するが、ここまでの途中駅も含めて、ほとんどの人が「えこまいか」をタッチしておりており、現金で支払ったのは私くらいだった。ここでは完全によそ者だ。

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(元西武レッドアローの地鉄車両)

新魚津駅はあいの風とやま鉄道の魚津駅と隣接しているが、駅周辺は普通に栄えており、商店も多い。滑川ではなく最初から魚津にすればよかった。魚津は国鉄時代から特急停車駅で、滑川とは違うということにようやく気付く。魚津は蜃気楼が見える町としても有名で、市のキャラクターの名前も「ミラちゃん」である。これはミラージュから取った名前だという。蜃気楼を一度見てみたいが、今日は見えそうにないので、海の方には行かず、駅周辺を意味もなく歩く。14:11発の富山行きにて富山に戻る。魚津から滑川まで途中に東滑川駅があるだけだが、並走する富山地鉄は5駅もある。そのたびに駅を通過するような感じになるが、不思議なことに東滑川には富山地鉄の駅はない。

富山駅に戻り、あとは帰るだけにするが、新幹線の切符は、1時間半もあとの「かがやき550号」を取ったので、まだ時間がある。富山駅周辺を適当にブラブラしつつ、最後にやはり何か食べて行こうと、駅構内にある「立山そば」に行く。この時間帯はさすがに空いてきたが、中途半端にパンを食べたので、軽く蕎麦ということにしたのである。駅前にいると、路面電車が次々と出入りして、見ているだけで飽きない。

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(立山そば)

富山駅に戻り、16:16発の「かがやき550号」に乗車する。帰りはJR西日本のW7系だ。富山を出ると長野、大宮、上野しか停まらない超速達列車だ。2時間12分で東京に着いてしまうから、改めて日本の新幹線はすごいと思う。速いだけなら他の国でもあるが、安全で快適まで考慮すると、日本の新幹線は圧倒的に世界一なのである。
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