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2022年06月26日20:42

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【音楽】 神奈川フィルハーモニー管弦楽団演奏会 〜ロシア特集

まだ6月だというのに連日猛暑の日々。7月になったらどうなるのか。それはそれとして、今日は横浜にコンサートに行った。久しぶりの神奈川フィルの演奏会である。神奈川県民としては地元のオーケストラなので、たまには聴きにいかないと。

今日のプログラムは次のとおりである。

 ・ムソルグスキー:交響詩「はげ山の一夜」 (原典版)
 ・チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
 ・ボロディン:交響曲第2番

   指揮:三ツ橋敬子/ヴァイオリン:マルク・ブシュコフ
   会場:神奈川県民ホール (14:00 開演)

大好きなロシアのプログラムということもあるが、聴きたいと思いつつなかなか行けていなかった、三ツ橋敬子の指揮による演奏ということもある。早目に行って横浜をブラブラ散策というのも考えたが、暑いので断念、みなとみらい線の日本大通り駅からホールに直行した。

最初は「はげ山の一夜」である。原典版とあるのは、よく知られたリムスキー=コルサコフ版ではなくムソルグスキーのオリジナルということだが、こちらは聴いた記憶がなく、初めてかもしれない。正直どこがどう違うのか詳しくは分からないが、感覚的には、洗練されているとはいえないかもしれないが、それがかえって怪し気な魔物たちの集会の雰囲気を十分に出しているようで、なかなか面白いものであった。

続いては、ヴァイオリンのブシュコフが登場して、チャイコフスキーの協奏曲である。もう何度となく聴いている曲であるが、聴き飽きることはない。ブシュコフのヴァイオリンは初めて聴くが、ロシアの哀愁というのか、そんな雰囲気が満点の演奏であったように思う。指揮者の三ツ橋もしばしばブシュコフとアイコンタクトを取っているように見えたが、そうやってオーケストラと独奏を融和させ、独奏者だけが目立つようにはならなかったのもよい。素晴らしい見事な演奏であった。第1楽章が終わって、客席の一部で拍手が起こった。コンサートでは曲の最後まで聴いてから拍手するのが礼儀とされているが、この演奏では思わず拍手をしたくなるのも分かる。もちろん、最後まで終わってからはさらに大きな拍手に包まれた。

チャイコフスキーの協奏曲を終えたあとは、ブシュコフによるアンコール演奏があった。ロシアものを何か演奏するのかと思ったら、そうではなく、ブシュコフのお国もの、イザイの無伴奏ヴァイオリンソナタ第5番であった。これがまた素晴らしい。実際に演奏している姿を見ていると、よくもこんな難曲をさらりと弾くなと感心してしまう。アンコールのあとも、さらに大きな拍手が沸き起こった。

休憩のあとは、ボロディンの第2番だ。ボロディンは化学者の仕事をしながらの日曜作曲家であったが、だからこそ金のために意に沿わない作曲をする必要もなく、素晴らしい作品だけを残すことが出来たのだと思っている。この第2番もなかなかの名曲だ。「勇者」という副題で呼ばれることもあるが、それは冒頭の力強い導入部に現れている。三ツ橋の指揮による第2番は、荒々しいいかつい勇者ではなく、スマートなイケメン勇者(?)という感じであったが、第1楽章の最後は力強くずしっと決めた。この曲は第3楽章が素敵なのだが、そこでのホルンがまた実に素晴らしかった。演奏後に指揮者が真っ先に立たせたのも、ホルンの坂東さんだ。最後はお祭り的な第4楽章に突入、最後まで心ゆくまで堪能することが出来た。指揮者は、続けて演奏される第3と第4の間は除き、楽章間に十分な間を取っていたのが印象的だった。じっくりと思いを込めて振っているように感じた。

外に出れば、夕方になってもまだ暑い。でも、音楽を聴いたあとは晴れやかな気分である。
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