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2021年07月03日10:26

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嫌な女の友達ごっこ「ナイルパーチの女子会」

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女性の嫌な面をグリグリ抉って息苦しくなるような柚木ワールドを、また覗いてしまいました。
栄利子は恵まれた家庭に生まれ、一流商社の総合職として働く才色兼備のOLだが、女友達がいないのが悩み。
ある日、愛読するブログの書き手の「脱力系主婦」翔子と出会い、彼女こそが親友だと思い込む。
最初こそ共感し合った二人だったが、あまりの栄利子の執着ぶりに翔子は驚き、距離を取ろうとする。

栄利子の独白。
”たかが人間関係でここまでペースを乱す必要はないと、自分でもよく分かっている。
でも、翔子のことがどうしても頭から離れない。最初は些細な誤解が原因だった。
賢い自分ならすぐに解消出来る筈だった。それでも、事態はさらにこじれ、翔子に距離を置かれてしまった。
彼女の薄情さに傷ついてしまい、むきになってきつい言葉を浴びせて以来、連絡は途絶えた。
今ではメールも電話も着信拒否されている。”
”仲の良さそうな同性の集まりを見ると、三十歳になる今も、それだけで無性に傷つく。
本当に心が通い合っているのか、上辺だけの付き合いではないか、と意地悪く目を光らせてしまう。
水面下では醜い足の引っ張り合いが起きているはず、利害関係が成立しているに違いない、と歯を食いしばるほどに願ってしまう。”

ナイルパーチとは、生態系を崩し、共食いまでもする貪欲な外来種の魚。
栄利子がナイルパーチに自分を重ねる所は悲しい。
”似た者同士で親しくしていたとしても、飽和状態が続けば、やっぱり殺し合いになる。
赤城直美とて、プライベートで付き合えば、きっと上手くいかなくなる。
彼女は自分を疎んじるようになる。それを阻止するために、きっと彼女を追い詰めてしまうだろう。自分はそういう人間だ。”

この辺りまでは栄利子の悲しい独白に共感も持って読んでいたのですが、物語の中盤辺りからは展開が不自然でどうにもついて行けなくなる。
栄利子が軽い気持ちで寝た同僚の婚約者にそれがばれ、その謝罪代わりに営業部の男23人全員と寝ろと命令される。
栄利子はそれを受け入れてしまう。
いや、あり得ませんって…
東電OL殺人事件か!?

どう着地するのだろうと思って読んで行ったら、ラストにはかすかな救いが。
後味は悪いが、終日雨の一日の面白い時間つぶしにはなりました。


「ナイルパーチの女子会」 https://tinyurl.com/4brcmd7f
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