才能と努力とで新種の薔薇を開発し、バガテル国際薔薇コンクールで数々の賞に輝いてきたエヴ(カトリーヌ・フロ)。
しかし数年前から巨大企業のライバル社に顧客も賞も奪われ、亡き父が残した薔薇園が倒産寸前となる。
どん底の状態をなんとか打開しようと、職業斡旋所から格安で人を雇う。
窃盗を繰り返してきた前科者のフレッド、定職につけないサミール、内気過ぎてコミュ障害のナデージュ。
しかし3人は薔薇とはまったく無縁の素人で、一晩で200株の薔薇を駄目にしてしまう。
崖っぷちのエヴがしたことは、なんと前科者のフレッドの特技を利用したものだった。
いや、それは人としていかんでしょうと思うのですが…
まあ、そこは映画か。
危ない橋を命懸けで渡り、どうにか未来が見えたかと思ったら、雹が降って大事な苗が全滅する。
なんとか収入を得るために、ありとあらゆる手を使って薔薇の押し売りをしたり、落ちこぼれたちの奮闘ぶりがコミカルに描かれます。
カトリーヌ・フロは「大統領の料理人」の印象が強いのですが、フランス人女優にしては瞼が腫れていて、ちょっとむくんだような顔が、日本人の肝っ玉母さんのようにも見える。
若いフレッドとナデージュが惹かれ合うようなシーンを見せながらなんともならなかったり、ハリウッド映画だったらもっと盛り上げるだろうという所で、サラっと終わっているのがフランス映画らしいと言えるか。
(河津バガテル公園の伊豆の踊子)
この映画の中で「ライオン」という高貴な品種の代役として登場した薔薇は、パリのバガテル公園の姉妹園である河津バガテル公園に捧げられた際、「伊豆の踊子」と命名されたのだそうです。
それって先週、私が河津バガテル公園で感動した、あの洋館の前の黄色い薔薇!
今年は薔薇の開花もやたら早かったそうで盛りを過ぎた薔薇も多かったのに、遅咲きだというこの黄色の薔薇だけはまさに最盛期で、ひと際輝いて咲き誇っていたのでした。
英題は「The Rose Maker」。
公式HP
https://movies.shochiku.co.jp/rosemaker/
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