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2021年02月06日22:13

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【音楽】 NHK交響楽団演奏会 ~武満、ショスタコーヴィチ、シベリウス

今日は比較的暖かい1日だった。立春を過ぎて、少しずつ春は近づいているのだろうか。

さて、夜はNHK交響楽団の演奏会に行った。
プログラムは次のとおりである。

 ・武満徹:3つの映画音楽
 ・ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲第1番
 ・シベリウス:交響曲第1番

   指揮:尾高忠明/チェロ:横坂源
   会場:NHKホール (18:00 開演)

NHKホールも来月からしばらく改修工事のため閉館になる。その聴き納め(?)かもしれない。入場人数を制限しているせいもあるが、会場の入りは30%程度で、私の席の前後左右が空席なのはもちろん、横1列とさらに前の列1列がずらっと空いていた。ゆったりとして聴けるのはいいが、N響のコンサートにしては寂しい感じだなと思ってしまう。

さて、プログラムは武満の「3つの映画音楽」から始まる。タイトルのとおり、武満の手掛けた映画音楽を自身で3つの組曲にしたもので、弦楽合奏で演奏される。3つの映画とは「ホゼー・トレス」、「黒い雨」、「他人の顔」で、映画自体は見ていないが、この組曲は以前も演奏会で聴いたことがあるという記憶が蘇った。第1曲のブルースっぽい音楽や第3曲のワルツなど、初めて聴いた時に、武満作品の別の一面というか、こんな素敵な曲もあったのだと思ったのだった。今日の演奏もなかなか素敵で、ちょっと映画の場面も想像できそうな気もした。

続いては、チェロの横坂源を加えてのショスタコーヴィチの協奏曲第1番だ。横坂の演奏はたぶん初めて聴く。まだ若いチェリストだ。この曲は、一度聴いたら耳に残って忘れない G – E – H – B の4つの音で始まるが、この4音によってこの曲の中に引き込まれてしまうのだ。横坂のチェロも豊かに歌うような感じで、なかなかの好演であった。チェロ独奏だけのカデンツァ楽章である第3楽章もじっくりと聴かせてくれた。よく聴くと面白い仕掛けがありそうにも聞こえるのも、ショスタコーヴィチらしいといえるのだろう。

このあとは、横坂の独奏によるアンコール演奏があった。今日の近代曲プログラムつながりから何を弾くのかと思っていたら、バッハの無伴奏チェロ組曲第2番よりサラバンド。やはり、チェロ独奏アンコールはバッハの無伴奏組曲に勝るものはないのだろう。こちらも染み入るような、じっくりと聴かせてくれる演奏であった。

休憩のあとは、シベリウスの第1番だ。シベリウスの交響曲は何度となく聴いているが、第1番は久しぶりかもしれない。冒頭のクラリネットのソロ(この部分では指揮者はほとんど棒を振らずに奏者まかせだった)の寒々しい(?)雰囲気から、シベリウスの世界に入り込める。後半の番号の交響曲の透明感に比べると、やや趣が違うようにも感じられる第1番だが、こうしてじっくり聴くと、やはり紛れもなくシベリウスなのである。冒頭のクラリネットがその導入部なのだなと改めて感じた。盛り上げるところは盛り上げ、しみじみと歌うところは歌い、なかなか変化に富んだ曲であることを感じながら、楽しんで聴くことが出来た。

やはり演奏会は楽しい。入場人数も制限され、空席の多い会場で聴くことが当分続きそうだが、演奏会が継続されることは喜ばしいと思おう。
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