ちびまる子ちゃんの歌にも「エジソンは偉い人」と歌われる、天下の発明王。
問題を起こしてばかりでろくに学校に行けなかったが、独学で電球や映画を世に生み出した人。
その程度の知識で観て来ました、エジソンの伝記映画。
19世紀終盤のアメリカ、トーマス・エジソン(ベネディクト・カンバーバッチ)は白熱電球の実用化に成功。
直流式で全米に電力網を広げようとするが、実業家のジョージ・ウェスティングハウス(マイケル・シャノン)は、
交流式の方が安価で遠くまで電気を送れると主張していた。
原題は「The Current War」(電流戦争)という通り、その激しい闘いの様をメインに描かれた映画です。
結論から言うと、エジソンって結構イヤな奴だったのね、というのが感想。
自分の直流式を推し進めたいあまりに、交流式については徹底的にネガティブ・キャンペーンを行う。
「直流式は人を殺す」と言い張り、記者たちの前で馬を直流式電流で殺したりする。
匿名で、直流式の電気椅子(死刑囚を殺すための)の開発を進める。
才能ある研究者二コラ・テスラを雇うものの、自分の意に染まぬ研究をするとして
約束の報酬を払わず、移民として蔑み、首にしたりする。
(観た後ちょっと調べたら、これらはみな史実であるようです)
いやはや驚きました。
天才が必ずしも人格者とは限らない、といったところか。
天才ゆえに妥協ができない、自説にこだわり過ぎたとも言えるのでしょうが。
結局、この電流戦争にエジソンは敗北するのですが、
映画や蓄音機、その他数え切れないほどの発明品を世に送り出したことも事実。
彼は朝から晩まで研究に没頭し、良き家庭人とは言えなかったでしょうが
妻メアリーを亡くした直後、幼い子どもたちのベッドにもぐり込み、
息子とモールス信号で「I love you」と伝え合うシーンには救われました。
セルビア系オーストラリア人である二コラ・テスラは才能に溢れ、立派な研究成果も挙げているのに、
エジソンから見放され、ウエスティングハウス側に行ったものの、不遇の人生を送ったようです。
テスラと聞くと、今を時めく電気自動車会社テスラを連想しましたが、
実際には何の関係もなく、テスラに敬意を表して社名を冠したのだそうです。
アルフォンソ・ゴメス監督、マーティン・スコセッシが製作総指揮。
公式HP
https://edisons-game.jp/
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