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2018年12月02日19:38

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【音楽】 アウローラ管弦楽団演奏会 @すみだ

金曜日あたりから体調はいまいちだが、ずっと家にこもっていては却って悪くなるので、今日は演奏会に行った。アウローラ管弦楽団の定期演奏会である。アウローラは東京のアマチュア・オーケストラであり、定期演奏会にはほぼ毎回行っている。お気に入りアマオケの一つである。

今日のプログラムは次のとおりである。

 ・ボロディン: 歌劇「イーゴリ公」より「ポロヴェッツ人(だったん人)の踊り」
 ・ハチャトゥリャン: 交響曲第3番「シンフォニー・ポエム(交響詩曲)」
 ・プロコフィエフ: バレエ音楽「シンデレラ」より抜粋(アウローラ・セレクション)

   指揮:米津俊広/オルガン:野田美香
   会場:すみだトリフォニー大ホール (13:30 開演)

「アウローラ」はロシア語で「暁の女神」を意味し、転じて「夜明け」を表す。すなわち、ロシア音楽中心のオーケストラであるという訳だ。女性奏者はカラフルな衣装で登場する。これもこのオケのスタイルだが、今日のメインプログラムは「シンデレラ」なので、カラフルな衣装の女性奏者が、視覚的にも好ましく見える。

最初はボロディンの「ポロヴェッツ人の踊り」である。これまで何度聴いたか分からないが、何度聴いてもいい曲である。うっとりするメロディーもあり、時に激しく時に美しく、最後は盛り上がって終わるという、短いながらも魅力の詰まった曲である。今日の演奏は、次の曲への布石なのか、激しい部分がかなり強烈に響いた。ティンパニの強打もあって、なかなか印象的であった。もちろん木管のソロもきれいに鳴って、まずは好調なスタートである。

続いてはハチャトゥリャンの「シンフォニー・ポエム」である。この曲を生で聴く機会があるとは思わなかった。普通のオーケストラ編成に加え、オルガンとトランペット15本が必要なのだ。オルガンはともかく、トランペット15本! 実際、当時の共産党からも「これでは地方で演奏できない」とクレームがついたという。しかし、今の東京でトランペット奏者を15人集めるのは難しいことではない。

最初にこの曲をCDで聴いた時は、当時の日記にも書いたが「なんですか、これは!?」が第一印象であった。それに対して、「まさに機銃、迫撃砲、爆弾、ミサイルなどあらゆるものが降り注ぐ戦地のような音楽ですから。でも中毒になりますよ。」とコメントをいただいた。そんな音楽である。

冒頭が低弦で静かに始まると思ったのも束の間、ステージ後方に並んだ15本のトランペットが、いきない大炸裂。途中からオルガンが加わり、またまた怒涛の音の嵐。ホールで生で聴くと、実に凄まじい。しかし、単に音が大きいだけの曲ではなく、その大きな音が心地よい音楽なのである。プログラムにも、決して「内容がイッちゃってる、正気の沙汰でない音楽」ではなく、交響曲としては常識的な構成、トランペット部隊とオルガンを除けばシンプルな編成とあるが、なるほど言われて見ればそのとおりである。これは確かに、一度生で聴くと中毒になる(笑)。演奏終了直後のティンパニ奏者(女性)の表情が印象的だった。何しろ、真後ろでトランペット部隊がガンガン吹きまくっていたのだ。

休憩のあとは「シンデレラ」である。全曲ではなく抜粋で、「アウローラ・セレクション」とあるように、今回の演奏会のために選んだものである。「序奏」、「喧騒」、「仙女のお婆さん」、「舞踏会を夢見るシンデレラ」、「かぼちゃの馬車での出発」、「宮廷のシンデレラ」、「シンデレラと王子」、「ワルツ」、「真夜中」、「王子とシンデレラの再会」、「ゆるやかなワルツ」、「終曲〜愛をこめて」と続く。シンデレラのストーリーはほとんどの人が知っているだろうが、そのストーリーに沿って音楽は進み、プロコフィエフ独特の節回しも随所に出てきて、情景を思い浮かべながら最後まで楽しく聴くことが出来た。

直前にハチャトゥリャンを聴いたからという訳ではなかろうが、「ワルツ」はハチャトゥリャンの「仮面舞踏会」のワルツに似た雰囲気にも聞こえた。いわゆるウィンナ・ワルツとは違うロシアのワルツ。その「ワルツ」に続けて演奏されるのが「真夜中」だが、ウッドブロックが時を刻み、12時の鐘が鳴る。これも今回初めて知ったのだが、この部分のヴァイオリンは、とてつもなく難しく、プロのオーケストラでもまともに弾けるところはほとんどないらしい。これは、12時の鐘が鳴って慌てふためくシンデレラなのに、オーケストラだけ涼しい顔をして演奏するのは変だ(?)と、わざとオーケストラもパニック状態になるようにしてあり、「だから、きちんと弾けないのがプロコフィエフの意図通りなのだ」とか。CDで聴いただけでは絶対分からないが、生で演奏を聴いても弾けているのかいないのか、結局は分からないのであった。

「シンデレラ」は聴いていて楽しい音楽である。今日の演奏も最後まで心行くまで楽しめた。

このあとアンコール演奏があった。大体予想通りであったが、ハチャトゥリャンの「仮面舞踏会」からワルツである。プロコフィエフの「シンデレラ」から続けて聴いても違和感なくつながり、シンデレラと王子が、再びワルツを踊っているようだ。

曇りがちで寒い一日だったが、楽しい演奏会で体調はすっかり回復した(と思う)。
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