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2018年11月11日19:23

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【音楽】 東京交響楽団演奏会 〜アメリカに乾杯!

穏やかな秋の気候だ。今日は川崎にコンサートに行った。川崎の「地元のオーケストラ」である東京交響楽団の演奏会だ。

今日のプログラムは次のとおりである。

 ・ジョン・アダムズ: ショート・ライド・イン・ア・ファスト・マシーン
 ・コルンゴルト: ヴァイオリン協奏曲
 ・ドヴォルザーク: 交響曲第8番

   指揮:原田慶太楼/ヴァイオリン:木嶋真優
   会場:ミューザ川崎シンフォニーホール (14:00 開演)


コルンゴルトのヴァイオリン協奏曲は好きな曲だが、生で聴いたことがないので聴きに行こうと思ったのである。初めて聴くジョン・アダムズの曲や、大好きなドヴォルザークも楽しみだ。

会場の客の入りは上々である。今日のプログラムは「アメリカに乾杯!」という副題がチラシに書かれていたが、アメリカ出身の作曲家の作品を集めた訳ではない。アメリカに縁のあった作曲家として、アメリカに亡命して映画音楽作曲家として活躍したコルンゴルト、アメリカに音楽院院長として招かれ、アメリカの土着音楽を吸収したドヴォルザークをメインに、ジョン・アダムズでオープニングを飾るというものだ。純粋な(?)アメリカ作曲家はジョン・アダムズだけだ。

ジョン・アダムズの曲は、ほとんど未知といってよい。今回の「ショート・ライド・イン・ア・ファスト・マシーン」も全く初めて聴く曲だが、マンスフィールドの野外音楽ホールのオープニングセレモニーのために委嘱された作品とのことである。オープニングに相応しく、金管楽器を中心にした華やかな祝祭的音楽で、演奏時間は4分ほどである。演奏会開始のファンファーレといった風情の音楽という感じであろうか。

続いては、ヴァイオリニストの木嶋さんが登場して、お目当てのコルンゴルトの協奏曲である。冒頭から惹きつけるようなメロディーは、さすがに映画音楽でならした作曲家である。実際この曲には、映画音楽で使用した旋律が随所に盛り込まれているのだが、その映画自体を観ていない(音楽だけがいくつか聴いている)ので、純粋にヴァイオリン協奏曲として聴く。木嶋さんのヴァイオリンも表情豊かに歌い、この曲に合っているのではないかと思う。木嶋さんの演奏も今回初めて聴いたが、今後も期待される演奏家かもしれない。コルンゴルトのヴァイオリン協奏曲は、聴いて深刻になるような音楽ではなく、ひたすら素敵な音楽に耳を傾ける作品として聴いたが、その意味で実に心地よい25分であった。

このあと、木嶋さんのソロによるアンコール演奏があった。クライスラーの「レチタティヴォとスケルツォ・カプリス」よりスケルツォである。これは相当な技巧を要する曲と思うが、それをさらりと弾いて、コルンゴルドの時よりも大きな拍手に包まれた。余談だが、実は聴きながら曲目が思い出せなかった。絶対に聴いたことある曲なのは間違いないのに、モヤモヤとしていた。休憩時間に、クライスラーであることが分かり、ああそうだったかという体たらくである。

休憩のあとはドヴォルザークの交響曲第8番だ。演奏会でも何度となく聴いている曲であるが、好きなものは何度聴いても良い。「アメリカ」をテーマにした演奏会なら「新世界より」の方が相応しいかもと思いつつ、第8番も大好きなのでよい。かなり力強い第8番という感じで、第1楽章も若干速めのテンポでグイグイ進み、第2楽章は今度はしっとりと、第3楽章はなんとなく普通だったが、第4楽章で再び力強く響かせるような演奏で、「郷愁のドヴォルザーク」とはまた違った趣があって面白かった。人によって感じ方は違うだろうが、私にはそう聞こえて楽しめた。素晴らしい演奏だったと思う。

このあとアンコール演奏があるようだ。ソリストのアンコールがあったから今日はないのかと思っていたら、オーケストラのアンコールも用意されていた。なんと、ドヴォルザークの「新世界より」である。もちろん全曲ではなく、第2楽章の前半のみである。最後はそう来たかという、コールアングレによる郷愁のメロディーである。

アンコールの余韻の中、会場を出て家路についた。今日も楽しい演奏会だった。
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