会期残り少なくなった上野のブリューゲル展に昨日、行って来ました。
「ブリューゲル展 画家一族 150年の系譜」という名の通り、
ピーテル・ブリューゲル1世に始まる一族郎党の絵を集めた展覧会。
ポスターにも使われた華やかな花の絵は、ヤン・ブリューゲル1世とヤン・ブリューゲル2世の作品。
つまり父ブリューゲルの息子と孫にあたるのかな。
よく似た名前ばかりで非常に紛らわしい。
私が心惹かれたのは、例えばこのピーテル・ブリューゲル2世の「鳥罠」。
この絵のように、フランドル地方の冬を描いた作品が幾つもありました。
凍てつくような静かな白い冬。
昔読んだ加賀乙彦の「フランドルの冬」を思い出しました。
詳細は憶えていませんが、フランドルの精神病院の中の、日本人医師を始め、
人々が少しずつ心を病んでいく様を描いた、恐ろしく救いのない物語だったような。
そしてメインポスターに使われた「野外での婚礼の踊り」( ピーテル・ブリューゲル2世)。
賑やかなこの群像劇のような絵の中で、解説によると、
花嫁は中央奥のテーブルに座った女性であるらしい。
彼女がちっとも嬉しそうな顔をしていないのは、肝心の花婿がいないからだとか
お祝いのお金が少ないからだとか、いろいろな説があるようです。
そして何よりも私が気になったのは、楽し気に踊る農民の男たちの股間。
手前右側の白い服を着た男といい、よく見ると大変なことになっている。
16世紀当時、そこに詰め物をして、体型を誇張するのが流行っていたのだそうで
もっこりと膨れ上がったこの部分は、藁やオガクズなどを入れていたらしい。
よく見るとこの絵の中の男たち、みんなそういうものを付けているようです。
今見ると滑稽でしかないのだけれど、当時はみんな大真面目にしていたのかな…?
ブリューゲル展は4月1日まで。
展覧会は思ったほど混んではいませんでしたが
上野の桜は昨日満開を迎え、恐ろしいまでの人混みでした。
「ブリューゲル展」
http://www.ntv.co.jp/brueghel/
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