mixiユーザー(id:12784286)

2018年01月28日20:02

327 view

【映画】 「妖星ゴラス」 (1962年、東宝)

寒い一日。午前中は所用で出かけたが、午後には帰宅。寒いので、自宅にこもり、久しぶりに古い映画のDVDを引っ張り出して観た。「妖星ゴラス」(1962年、東宝。本多猪四朗監督)である。

太陽系に接近しつつある黒色矮星が発見され、「ゴラス」と名付けられる。このままでは地球と衝突するという計算である。体積は地球の3/4程度だが、質量が地球の6000倍もあるという。土星探検に出ていた「隼号」は、たまたま近くにいたので、観測データを地球に送るが、その直後にゴラスの引力に引っ張られてしまう。しかし、送られた観測データは貴重だ。この犠牲を無駄にしないためにも、地球としてはなんとか衝突を回避しなければならない。

ゴラスを爆破するか、あるいは地球が逃げるか、このどちらかしかない。

ゴラスのさらに詳しい観測のために飛び立った「鳳号」により、ゴラスは爆破不可能との結論が出る。それならば、地球が逃げるしかない。そこで、南極に大掛かりな噴射装置を作り、それによって地球の軌道を変えてしまおうという、荒唐無稽な、いや大掛かりな作戦が実行される。世界各国の一致団結した協力体制のもと、無事にゴラスとの衝突は避けられた、という話である。

しかし、なんだな。そもそもゴラスは恒星である。それがなぜ突然太陽系に接近するような動きをするのだろう。謎である。地球の軌道を変えるとのいうのも発想がすごいが、地球の移動に要するエネルギーは、東京大学理学部天文学科に依頼して算出したもので、映画で説明される数字は根拠のあるものらしい...

ゴラスが接近することで、土星の輪は飲み込まれ、月までも取り込まれてしまう。地球の6000倍以上の質量がある物体だ。あんなに近距離で接近したら地球も引き寄せられてしまうと思うのだが。(月が引き寄せられた時点で、地球も同様になると思う。) まあ、そこはフィクションだから。

ゴラスの引力の影響で、海水が南極に引き寄せられ、平野部は津波が襲い、山間部では山崩れが起こる。このあたりの描写はなかなか見事である。

劇中ではお楽しみもいろいろ。なんといっても「おいら宇宙のパイロット」の歌である。「鳳号」の乗組員たちの労働歌(?)らしい。過酷な環境下での仕事を明るい歌に変えて、誇りと自信を持つような、昭和の香りのする歌だ。隊員たちが宇宙省に乗りこむヘリコプターの中や、出発直前のキャバレーでの壮行会など、劇中で何度か歌われる。

そうそう、この映画は、智子(白川由美)と滝子(水野久美)が、夜の海岸で、水着を持っていないのに「見ているのはお月様だけ」と、泳ぐために服を脱ぐところから始まるのだな。

あと、折角うまく行きかけた南極噴射計画も、怪獣マグマの出現で危うくなる。これも地球を移動させたために生態系にも変化が起きて、地底から出現したらしい。セイウチに似ているが爬虫類らしい。(「ウルトラQ」のトドラだね。) 怪獣を抹殺することに成功し、いくぶんのロスはあったものの、なんとか盛り返すのだが、怪獣出現は余計だったかもと思う。(これも視聴者サービスの一部?)

結局、田沢博士(池部良)が、カッコイイところをみんな持っていってしまったような感じだが、「おつむより心臓の強さを買われて」宇宙パイロットになったらしい金井(久保明)や、お調子者の伊東(二瓶正典)などもいい味出している。(「ウルトラマン」のイデ隊員そのままだ。)

いろいろ突っ込みどころはあるが、楽しめる映画である。
0 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2018年01月>
日 月 火 水 木 金 土
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031