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2017年12月03日20:52

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【音楽】 冬を温かく包む北欧コンサート

すでに12月になり、いよいよ冬到来だが、今日は「冬を温かく包む北欧コンサート」に出かけた。「ステーンハンマル友の会」主催による、久しぶりのサロンコンサートである。「友の会」代表の和田さんはスウェーデンに行ってしまったが、国内で演奏活動を続けているメンバーで、会主催のコンサートは継続しているのだ。

今日のプログラムは次のとおりである。

 ・ペッテション=ベリエル: フレーセの花々第1集より「帰還」
 ・フォン・コック: 麗しのヴェルムランドによる幻想曲
 ・ニールセン: オーボエとピアノのための二つの幻想的小品
 ・ショパン:子守歌
 ・ショパン: ポロネーズ第5番
 ・グリーグ: ノルウェー舞曲より第2番、第3番、第4番
 ・ペッテション=ベリエル :ヴァイオリンソナタ イ短調

   ピアノ:北田法子/矢島愛子、ヴァイオリン:鈴木千保、クラリネット:伊藤実紗
   会場:馬車道ピアノサロン  (15:00開演)


いつもの府中から、今回は横浜に会場を移してのサロンコンサートである。初めて行く会場だが、みなとみらい線馬車道駅からすぐで、迷わずに行けた。会場は定員25名で、これだけの少人数によるコンサートも久しぶりかもしれない。

まずは北田さんのピアノによるペッテション=ベリエルの「フレーセの花々」から始まる。第1集の1曲目の「帰還」であり、ステーンハンマル友の会の演奏会が帰ってきましたよ、という意味にも取れるオープニングである。「友の会ではお馴染みのペッテション=ベリエル」とあったが、たしかに他では聴く機会がほとんどない。「フレーセの花々」は作曲者の外見に似ず(?)、素敵な小品集だが、北田さんのピアノもそれにふさわしい。

続いてはフォン・コックだ。矢島さんのピアノと鈴木さんのヴァイオリンの二重奏である。この曲はCDは持っていないし、一般に知られている有名曲でもないのに、耳に馴染んでいるのは、この「友の会」で何度か聴いているからだ。しみじみと奏でられるスウェーデン民謡を素材にした幻想曲。ああ、またこの曲が聴けたなと嬉しく思える瞬間である。少人数の会場なので、演奏者の息づかいまで聞こえる。演奏者と客席が一体になっているコンサートだ。

続いては、今回のゲストであるクラリネット奏者の伊藤実紗さんを迎えてのニールセンである。ピアノは北田さんだ。この曲は標題が示すとおり、もともとオーボエとピアノのための曲だが、今回はクラリネット版での演奏である。この曲はおそらく初めて聴く。伊藤さんのクラリネットは、ブレス音まで聞こえて、間近に音が届く。2つの曲からなり、最初の曲は素敵なメロディーであり、続いての曲は少しユーモラスな音楽に感じた。これはなかなか面白い作品だ。

続いては矢島さんのピアノによるショパンである。ここで北欧を少し離れてポーランドに行く。矢島さんのピアノは、「子守歌」では慈しむように弾き(矢島さんの表情にも出ている)、「ポロネーズ第5番」では、感情を噴出させて時に激しく劇的に、また時に美しく弾いており、ショパンのポロネーズが、こんなに内容の濃い音楽であったかと今さらながら思った。矢島さんのピアノにはいつも感動させられる。素晴らしい。

休憩をはさんで、次はグリーグのノルウェー舞曲から2番、3番、4番を、ピアノ連弾である。北田さんが低音側、矢島さんは高音側だ。この曲はオーケストラ編曲版のCDを持っているが、オリジナルのピアノ連弾で聴くのは初めてかもしれない。聴いていて心地よいグリーグの音楽。そう感じさせてくれるのは、2人の演奏が素晴らしいからであろう。

プログラムの最後はペッテション=ベリエルのイ短調のヴァイオリンソナタだ。これも初めて聴く曲だ。鈴木さんと北田さんの二重奏である。若きペッテション=ベリエルが書いた作品であるが、ヴァイオリンとピアノが掛け合いながら、ペッテション=ベリエルらしい耳にスッと入ってくるような音楽で、これは聴いていてとても良い気持ちになってきた。(終演後の「濃い人たち」の会話からも、この曲はCD化されていないようで、今回聴けたことは大変うれしいことだ。)

最後にアンコール。クリスマスにスウェーデンでよく歌われるという、Ruben LiljeforsのNär det lider mot julという曲で、歌の部分を最初はクラリネット、続いてヴァイオリン、ピアノ伴奏は2人が交替して弾いた。初めて聴く曲だと思うが、どこかで聴いた気がするのは気のせいだろうか。(実は有名な曲なのかな?)

申し合わせて行った訳ではないのに、いつもの「濃い人たち」がそろっており、演奏者たちともども少しお話しをして解散した。このようなサロンコンサートが、少なくとも年に1回以上は続けられていくことを、「濃い人たち」一同切に願うのであった。

17:00なのに外はすっかり暗くなっていた。冬至も近い。
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