昨日は初台にコンサートに行ったが、終演後には電車を使わず新宿駅まで歩くことが多い。新宿に行くと、必ずといっていいほど、書店とCD店に寄って、何かしら買ってしまう。本の方はある程度読み終えたら書くとして、昨日買ったCDについて書こう。今回は2枚。
●ドミトリ・カバレフスキー (ロシア、1904-1987)
・弦楽四重奏曲第1番
・弦楽四重奏曲第2番
ステンハンマル四重奏団 (2015録音、cpo)
カバレフスキーは、当時のソ連において、批判をうまく避けながら分かりやすい音楽を書いた作曲家というイメージである。この2曲の弦楽四重奏曲も聴きやすいメロディーが多く、そういう部分もあるが、もう少し深いような、聴けば聴くほど沁みわたるような音楽という気がする。第2番は、時には悲痛な叫びのようなものも聞こえ、ショスタコーヴィチに通じる部分があるようだ。弦楽四重奏は2曲ともこのCDで初めて聴いたのだが、予想していたよりもかなり良い曲である。演奏しているステンハンマル四重奏団の歌わせ方がうまいのかもしれない。
●カラ・カラーエフ (アゼルバイジャン、1918-1982)
・バレエ音楽「7人の美女」
・交響的彫刻「ドン・キホ−テ」
・交響詩「ライラとマジュヌーン」
・バレエ組曲「雷の道」より子守歌
キリル・カラビッツ指揮ボーンマス交響楽団 (2017録音、Chandos)
「7人の美女」の新録音が出ているとは思わなかったので、たまたま見つけてつい購入。7人の美女とは、インドの美女、ビザンチンの美女、ホラズムの美女、スラヴの美女、マグレブの美女、中国の美女、そして最も美しい美女(ペルシャの美女らしい)であり、7人の美女がエキゾチックな音楽に乗せて順番に登場するという、情景を想像するだけでウハウハな音楽である。「ドン・キホ−テ」は、交響的彫刻(Symphonic Engravings)というのも珍しいが、三度の旅と、それを終えて迎える死を、喜劇と悲劇が同居したような音楽で描いている。「ライラとマジュヌーン」も美女に取り憑かれた狂人の話で、ドラマチックな音楽だ。なお、CDにはpremiere recordingsの記載があり、ご丁寧に「全曲世界初録音」の日本語帯もついていたが、全曲Naxosですでにリリースされており、これは誤り。(「7人の美女」は、私の「珍曲・秘曲101選」にも取り上げた。)
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