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2017年11月15日23:13

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【音楽】 ボルトキエヴィチ生誕140周年記念コンサート

今日は平日であるが、先週の水曜日に続き、演奏会に行った。今日はたまたま午後に都内に外出の用事があり、そのまま社に戻らず直帰できるので、先週よりも移動が楽だ。

今日聴きに行ったのは「ボルトキエヴィチ生誕140周年記念コンサート」と題するコンサートである。プログラムは次のとおり。

 ・ボルトキエヴィチ: ピアノソナタ第1番
 ・ボルトキエヴィチ: エレジー
 ・ボルトキエヴィチ: ロシアの歌と踊り
 ・ボルトキエヴィチ: 幻想小曲集
 ・ボルトキエヴィチ: 3つのマズルカ
 ・ボルトキエヴィチ: ピアノソナタ第2番

   ピアノ:岩本きよら/上野優子/ナデジダ・ヴラエヴァ/石岡千弘
   会場:銀座ヤマハホール (19:00開演)

セルゲイ・ボルトキエヴィチといっても、日本では馴染みは薄い作曲家かもしれない。今年で生誕140周年のロシアの作曲家である。私は、ボルトキエヴィチのピアノ作品では、ピアノ協奏曲第1番を、オーケストラ・ナデージダの演奏会で、石岡千弘さんのピアノで聴いている。「少し甘さ控え目なラフマニノフ」と、当時の日記に書いているようだ。また、ナデジダ・ヴラエヴァの演奏によるピアノ独奏作品集のCDを買って聴いている。こちらは珠玉の名曲集で、すっかり気に入ってしまった。その石岡さんとヴラエヴァさんを含む4人のピアニストによる、オール・ボルトキエヴィチ・プログラムだ。ヴラエヴァはブルガリア出身のピアニストである。日本人3人も含めて、ボルトキエヴィチの伝道者ともいえるピアニストたちである。

1曲目の「ソナタ第1番」は、岩本さんの演奏。この曲は持っているCDにも入っていないので、初めて聴く曲だ。いきなり激しい入りで始まり、全体でリストのような雰囲気も感じられる作品である。1曲目からお腹いっぱいになりそうな、中身のつまった作品と演奏であった。

続いて上野さんによる「エレジー」、上野さんとヴラエヴァさんの連弾による「ロシアの歌と踊り」と続く。「エレジー」は、悲しみのどん底に沈むというよりは、静かに思いに耽るような感じの曲で、この曲も初めて聴くが、これは好きな曲になりそうだ。「ロシアの歌と踊り」は6曲からなる組曲である。前半3曲は上野さんが右、後半3曲はヴラエヴァさんが右である。これは楽しい作品だ。聞いたことのあるメロディーもあり、初めて聴く曲とは思えない気分で聴いていた。

休憩のあとは、ヴラエヴァさんの演奏で「幻想小曲集」と「3つのマズルカ」である。前述のヴラエヴァさんのCDはこの2曲も入っているが、それを聴いてすっかり気に入った。その曲が生で聴けるというので、今日の演奏会に行ったのだ。「幻想小曲集」はまさに珠玉の小品集というべき音楽である。6曲からなるが、短い曲の中に表情が豊かであり、それを素晴らしい演奏で、じっくりと聴かせてくれたヴラエヴァもまた素晴らしい。「3つのマズルカ」も、本場ポーランド風とは少し違うような(?)甘美なマズルカである。こちらも素敵な演奏であった。

最後は石岡さんの演奏による「ソナタ第2番」でしめる。CDではヴラエヴァの演奏で聴いているが、今日は石岡さんの演奏で聴くのである。さすが今日の演奏会の取りにふさわしい、圧巻の名演であった。ドラマチックな第1楽章、飛び跳ねるような第2楽章、しみじみと歌う第3楽章、疾走する第4楽章、どれも素晴らしい。その魅力が十分に伝わる演奏であったと思う。

最後に4人がそろってステージにて挨拶をして、今日の演奏会は終了した。

ボルトキエヴィチのピアノ作品だけを演奏するというのは珍しいかもしれないが、このように演奏をしてくれる演奏家がいる以上、徐々に広まっていって再評価されるだろうと思う。ボルトキエヴィチは、やはりいい作品、聴いていて心地よい作品が多いと思う。また機会があれば聴きたい。
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