今日もまた演奏会に行ってきた。2017年3回目の演奏会である。外は非常に寒いが、この寒さがロシア音楽を聴くにふさわしい(?)かもしれない。今日行ったのは、ロシア音楽を主なレパートリーにしているアマチュアオーケストラ「アウローラ管弦楽団」の演奏会である。
今日のプログラムは次のとおりである。
・リムスキー=コルサコフ: 3つのロシアの主題による序曲
・タネーエフ: カンタータ「ダマスカスのヨハネ」
・チャイコフスキー: バレエ音楽「眠れる森の美女」より (アウローラ・セレクション)
指揮:高橋勇太/合唱:オーソドックス合唱団
会場:紀尾井ホール (13:30開演)
四ツ谷駅を降りると、寒さが身に染みる。ロシア音楽を聴きに行くのだし、ロシア帽(ウシャンカ)をかぶってくればよかったと思うが、いまだに着用して外出したことがない。
さて、時間になり、オーケストラがステージ上に現れる。女性奏者たちはカラフルな衣装で、視覚的にも鮮やかだ。これは、昨年の1月の演奏会と同じである。
今日も全く初めて聴く曲がある。2曲目のタネーエフの「ダマスカスのヨハネ」がそうで、未知の作品に出会う楽しみもある。今年もそういう演奏会に何度か足を運びたいと思う。
1曲目のリムスキー=コルサコフは、タイトルのとおり3つのロシア民謡を主題にした音楽で、聴いたことある旋律が様々に展開して楽しめる。3つのロシア民謡とは、「皇帝讃歌」、「門のところで」、「イワンの奴はチェパンを着て」だ。2つ目の曲はチャイコフスキーの「1812年」にも引用されており、お馴染みのメロディーである。演奏は、ちょっと金管楽器がまだ暖まっていない(?)ようなところもあったが、まずはロシア音楽演奏会の始まりとしては良い感じである。
続いては、今日の目当てのタネーエフだ。「行こう、我の知らぬ道を」、「だが永遠の眠りにつくまでは」、「終末の日」の3部から成る曲である。ステージ上に合唱団が加わり、演奏が始まった。オーケストラがしばらく奏でたあと合唱が入るが、このあたりがなかなか素晴らしい。それに、第2部のオーケストラなしでア・アペラで歌われる部分の美しさ! 最後も静かに終え、しばらくの余韻があってからの拍手となった。派手に盛り上がるような曲ではないし、厳粛な宗教音楽という作品なのだが、これがタネーエフの作品1ということだ。晩年の作品と言われても納得してしまいそうな作品が、若い時の「作品1」とは! もう一度改めてじっくりと聴いてみたいと思うような曲であった。
休憩のあとは、「眠りの森の美女」である。全曲を演奏するのではなく抜粋版であるが、「アウローラ・セレクション」というように、このオケがセレクトしたものである。昨年は「白鳥の湖」の抜粋版を演奏し、結構楽しめた。「眠りの森の美女」は、「白鳥の湖」や「くるみ割り人形」に比べると演奏機会が少ないように思うが、名作であることには変わりない。むしろ音楽的には充実しているだろう。
今日の「アウローラ・セレクション」は次のような構成だ。
・序奏
・パ・ド・シスよりアントレ〜アダージョ〜ワルツ
・第1幕の終曲
・パノラマ
・間奏曲〜交響的間奏曲「夢」と情景〜第2幕の終曲
・パ・ダクシオンより薔薇のアダージョ
昨年の「白鳥の湖」セレクションに比べると、正直ちょっとゆるい感じがした。昨年の「白鳥の湖」では最後まで退屈することなく聴けたが、今回は途中で眠くなってしまった。「眠りの森の美女」であるから、美女とは無縁の私でも眠くなったか。やはり「白鳥の湖」や「くるみ割り人形」の方が、聴いていて楽しい音楽が多いからだろうか。もしかしたら、指揮者の違いもありそうだ。今まで聴いたアウローラでは別の指揮者だったので、個人的には初めての指揮者である。「眠りの森の美女」自体は良い作品だと思うが。
アンコールとして、「眠りの森の美女」からもう1曲、「オーロラ姫とデジレ王子のパ・ドゥ・ドュ」からアントレを演奏した。
今回はタネーエフの素晴らしい作品に出会えたことが収穫である。会場の外に出ると、寒さが一層増していた。
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