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2011年04月24日23:38

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【散策】 小金牧・佐倉牧  数巡り(その1)

今日の関東地方は昨日の大雨から一転して快晴の好天気なので、折角だからどこかに出かけようと思い、ふと思い付いて千葉県の「数字」を巡る旅をすることにした。千葉県北部(下総)には小金牧、佐倉牧と総称される徳川家の鷹狩の地があり、古くは軍馬育成の地として知られていた。明治になりこれらの「牧」を開墾入植するにあたり、計画の順に従って数字を入れた地名がそれぞれつけられた。すなわち、初富、二和、三咲、豊四季、五香、六実、七栄、八街、九美上、十倉、十余一、十余二、十余三である。これらを順番に巡っていこうという気まぐれな計画を思い付き、実行することにしたのである。

朝の常磐線で松戸に着き、まずは新京成電鉄で出発だ。新京成電鉄は節電ダイヤで運行しており、日中は20分間隔と、普段の半分程度の運転だ。準大手に位置付けられる新京成だが、このあたりはやはり中小私鉄なのだなと思う。同じ京成グループの北総鉄道が成田空港へのメインルートに組入れられたのと対照的に、千葉のローカル線の趣を保っている路線である。勾配もほとんどない平坦な土地なのに線路がやたら曲りくねっているのも特徴で、これは旧陸軍鉄道連隊が演習用に敷設した線路を流用しているからである。このあたりは有名な話であろう。

【初富】
松戸発8:54の京成津田沼行きに乗車する。新鎌ヶ谷を過ぎ大きくカーブして、松戸から20分ほどで初富に着いた。今日最初の訪問地だ。駅ホームは島式で構内踏切があり駅舎も小ぢんまりとしていて、やや昭和レトロな趣のある駅だが、高架化工事が始まっており、そのうち近代的な駅に生まれ変わるのであろう。駅前の雰囲気もどこか地方の中小私鉄のようであるが、駅前にある「鎌ヶ谷ショッピングプラザ」がその存在を誇示(?)しており、この場所こそ鎌ヶ谷の中心で、明治の開墾で最初に開かれた場所なのだと主張しているようにも見える。

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(初富駅)

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(初富駅前(南初富方面))

【二和】
初富発9:35の電車に乗り込み、次の目的地を目指す。駅名は二和向台となっているが、二和の最寄駅である。鎌ヶ谷市を抜けて船橋市に入った最初の駅だ。初富から2つ目、4分ほどの乗車である。二和向台駅は小さな駅ビルの中にあり、遠くからはちょっと分かりにくいかもしれない。駅周辺は典型的な住宅地で、駅の東側には商店街があるものの西側には図書館・公民館があり、団地がある。この団地もどこか昭和を感じさせる建造物と言えるだろう。折しも今日は選挙の投票日であり、投票所となっている小学校に向かう人が目立った他は、どうということもない平穏な町である。ちなみに町名としては「二和東」、「二和西」に分かれており、「二和」ずばりの町名は無いようだ。

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(二和向台駅)

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(二和の団地)

【三咲】
二和向台9:59発の京成津田沼行きに乗車する。わずか1分、隣りの駅が三咲である。電車の待ち時間によっては歩いた方が早そうだ。三咲は橋上駅舎となっており、改札口を出たところは初富や二和向台と様子が違っていたが、外に出てみると同じく普通の住宅地である。駅の近くにスーパー(ヤオコー)があり、これが唯一目立っている。駅前には小さなバスターミナルがあるが、このバスターミナルと反対側に少し歩いてみると小さな庚申塔がポツンと建っていた。こういうものを見つけるとちょっと嬉しくなる。この庚申塔のところから道を渡ると、地名表記が「三咲」から「二和東」に変わった。三咲駅から1分も歩けば二和なのである。そういえば先ほど見た二和向台駅近くにあった小学校は三咲小学校だ。二和と三咲は近いのである。おそらく、二番目と三番目の開墾地はほぼ同時に開けたのだろうと思う。

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(三咲駅)

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(三咲の庚申塔)

【豊四季】
ここまでは新京成の沿線だったが、四番目の豊四季は少し離れていて柏市にある。次はそこに行くため、新京成で新鎌ヶ谷まで戻り、東武野田線に乗り換えることにする。三咲10:29発の松戸行きに乗車し、新鎌ヶ谷で下車する。もともと新京成にも東武にも無かった駅だが、北総鉄道(当時は北総開発鉄道)の駅設置に始まり、新京成、東武と新規に駅を設置して、今や鎌ヶ谷市の鉄道ジャンクションとなっている。もともと何も無かったところに駅を作ったので、駅周辺は新しい町という感じだ。今回の「数巡り」には関係なさそうだが、実は新鎌ヶ谷駅の所在地は鎌ヶ谷市初富である。東武野田線の駅は新京成のに比べると立派である。やはりここは大手私鉄の貫録か。柏行きの電車に乗ると沿線風景が意外と緑豊かなことに改めて気付いた。新京成の沿線風景とも若干違うようだ。鉄道が風景を作るのだろうか、路線が違うとなんとなく雰囲気が違うのである。

ほとんどの電車が柏で乗換えとなり、階段を上り下りしての乗換えで少々面倒くさい。もっとも野田線を通して乗る需要はあまりないのだろう。柏を境に別々の路線のようになっている。柏から1つ目が豊四季だ。四番目にして初の漢字3文字である。これまでも数字に「富」、「和」、「咲」という縁起の良い文字を組み合せて作った地名だが、「四」については「四季」として「豊かな四季」するあたり、明治の人のセンスはなかなかである。駅は新京成のものとは雰囲気が違い、旧国鉄のローカル線の駅のような渋い駅舎である。このあたりの違いも面白い。

駅周辺もやや田舎めいていて、1つ隣りの賑やかな柏駅周辺とは違って長閑である。ちょっと歩くと神社があるというので行ってみた。諏訪神社である。「おすわさん」と呼んで親しまれている神社であり、鬱蒼と茂る森の中の意外と広い境内だ。諏訪神社の祭神は健御名方富命。千二百年の歴史を持つ神社だという。お詣りをし、しばらく諏訪神社の中にいる。実はこの神社は流山市内にあることをあとで知った。柏市豊四季は流山市内に突き出たような場所にあるのだ。

豊四季駅に戻る。次は五番目、六番目の駅を目指すが、実はどちらもすでに通っている。しかし、効率は悪いが数字の順番に巡ることに意味がある。豊四季駅に着くと柏行きは行ったばかりだが、大宮行きが4分後にくるので、豊四季11:49発の電車で流山おおたかの森まで乗車する。つくばエクスプレスの開通と同時に出来た駅だが、駅前の様子もかなり変わっていた。「「おおたかの森SC」という大きなショッピングセンターが出来ていて、正午に近いのでこの中の寿司屋でランチを取る。12:00を過ぎると混雑してきたので、早めに入って正解だった。食事のあとは、五香を目指すことにして、つくばエクスプレスの秋葉原行きに乗車して南流山でおりた。

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(豊四季駅)

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(諏訪神社の鳥居)

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(諏訪神社の拝殿)

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(おおたかの森SC)

【五香】
南流山からは武蔵野線で新八柱に向かう。新京成の八柱駅に乗換えだ。余談だが、JRと新京成では、「やはしら」、「やばしら」と微妙に読み方が異なる。なぜ違うのか不思議だ。八柱13;21発の電車で今朝通った道を再びたどり2つ目の五香で下車する。五香駅を降りて少々意外だったのは、駅前商店街がかなり栄えていることだ。「サンロード五香」と名付けられた西口の通りを見ると、ここも新京成の核の駅の1つなのかと思う。駅も立派な駅ビルになっている。ただし、東口はそうでもないようだ。

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(五香駅)

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(サンロード五香)

【六実】
次の目的地は六実だが、また先ほど通ったルートを電車で行くよりは別の方法で変化を付けたいと思い、選択した手段は徒歩である。駅前の案内地図に「六実駅方面」の文字があり、真っ直ぐ行けば六実駅だ。そんなに遠くはないはずだと思いつつ、やや曖昧な記憶を頼りに歩いていくと、地名表記が「五香」から「六実」に変わってからも駅までは結構あり、結局40分位歩いた。日頃の運動不足を解消するにはちょうど良かったかもしれない。六実駅は、やはり東武の駅らしく「国鉄っぽい」雰囲気の駅である。駅前もどこか古びた印象で、昔からあるような商店がレトロな雰囲気を醸し出している。都会の(?)五香とはだいぶ雰囲気が違う。

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(六実駅)

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(六実駅前)

次は七番目だが、ここからは鉄道だけで行くのはやや不便な場所になる。そもそも七栄のある富里市には鉄道は通っていない。まずは成田まで行かなくてはならず、どうせ今日明るいうちにすべて回ることは困難なので、本日はここまでにした。六実14:35発の船橋行きで船橋まで出て、京成の快速で帰った。続きはまた近いうちに実施したい。
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