今日聴いているのはアホの交響曲第2番と第7番。
カレヴィ・アホ:
・交響曲第2番 (1970/1995)
・交響曲第7番「昆虫交響曲」 (1988)
(O.ヴァンスカ指揮 ラハティ交響楽団、1998年録音)
アホは現代フィンランドを代表する作曲家の一人で、もちろん現役バリバリである。「なんだ、訳の分からないゲンダイオンガクかよ」と読むのを止めようとした貴方、これが結構いいのである。
交響曲第2番は、アホが21歳の時の作品である。ただし、25年後の1995年に一部改訂されているようだ。どこをどう直したのかは分からないが、このCDに収められている完成版を聴こう。
20分ちょっとの単一楽章の曲である。弦によるゆったりと流れるような音楽に始まり、静かに心が落ち着くようである。なんだかバロック音楽のような雰囲気もある。その後管楽器が加わり徐々に盛り上がっていき、後半は曲調が一転して激しくなる。最後は消え入るように終わる。
うん、なかなか良い曲である。
交響曲第7番は、各楽章に標題がついている。
第1楽章:放浪蟻、寄生的膜翅類とその幼虫
第2楽章:蝶々(The Foxtrot and Tango of the Butterflies)
第3楽章:フンコロガシ(Grieg over the Stolen Ball of Dung)
第4楽章:バッタ
第5楽章:蟻(The Working Music of the Ants and War Marches I and II)
第6楽章:カゲロウと死んだカゲロウのための子守歌
これを見ただけでも楽しそうな曲だと想像出来る。この曲は、もともと『昆虫の生活』というオペラのための曲だったという。しかし、コンクールで落選してしまい、上演の機会が得られそうもなかったので、このオペラの曲を題材に交響曲としてまとめたという。
「放浪蟻」は、何やらあちこちフラフラ動き回っているような曲。時々激しくドンドン、途中のユーモラスな部分が幼虫を表しているのかな。
「蝶々」は、優雅に舞うような曲、というよりは楽しく踊りたくなるような曲だ。
「フンコロガシ」は、予想通りノソノソと蠢いているような感じで始まる。副題は「盗んだ糞球の上の悲しみ」とでも訳すのか。そもそも、そんな曲を作ろうという発想がアホだなあ。
「バッタ」は、軽やかに跳びはねるような曲、まあそうだろう、バッタだもの。
「蟻」はユーモラスな曲。ひたすら単純作業を続ける労働曲...。と思ったら争いを始めたか、なんて雰囲気がよく出ていて面白い。最後は愉快なマーチで終わる。
「カゲロウ」は、静かな子守唄。「レクイエム」ではなく、あくまでも「ララバイ」。そのはかない命を称えるかのように後半は少し盛り上げてくれるが、あとは静かに消え入るように曲を終える。
これは楽しく聴ける曲である。面白い作品だと思う。
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