新年第1号のCD紹介。
また、Northern Flowersの「戦時中のソ連音楽」シリーズから。
このシリーズ結構気に入っていて、結局全部買ってしまうかも。
M.ヴァインベルク:
・交響曲第1番 作品10 (1942)
・チェロ協奏曲 作品.43 (1945-1948)
D.フリチョフ(チェロ)
A.ティトフ指揮サンクト・ペテルブルク交響楽団 (2008年録音)
ヴァインベルクについては詳しく知らないが、ロシアっぽい名前じゃないなと思っていたら、もともとはポーランドの生まれでユダヤ人の家系であるらしい。
家族は反ユダヤ主義の犠牲となって殺され、そのまま単身でソ連に亡命したという。
「モイセイ・サムイロヴィッチ」と言ったロシア風の名前を名乗ったりもした。
モスクワではショスタコーヴィッチの影響を受けたという。
と、俄か知識の紹介はこのくらいにして。
交響曲第1番は、23歳の時の作品ということになる。
上記のような事情から察して、暗い影を落とした悲劇的な曲だろうと勝手に想像していたら、予想に反して意外と明るい曲なのである。
第1楽章は冒頭から何やら楽しげな雰囲気が感じられる。
第2楽章では伸びやかに歌い、第3楽章は飛び跳ねるようなVivaceだ。
第4楽章ではちょっとショスタコ5番っぽい雰囲気も入った(?)勇壮な雰囲気で曲を終える。
ヴァインベルクは自らの深い悲しみを忘れるために、敢えて明るい溌剌とした曲を書いた...のかも知れない。
チェロ協奏曲も素晴らしい。ユダヤ民族音楽を散りばめた旋律豊かな曲だ。
第1楽章ではチェロのソロが哀愁漂う叙情的なメロディーを歌い出す。
第2楽章は楽しげに踊るようなメロディー、第3楽章はスケルツォ風の楽章。
激しく踊るような雰囲気だ。後半はカデンツァで、第1楽章の哀愁漂うメロディーが再現される。その雰囲気のまま第4楽章に入りクライマックスを迎え、最後はしんみりとした雰囲気を湛えて曲を終える。
ヴァインベルクの交響曲は他に第4番しか知らない。(他に唯一持っているWeinbergの交響曲のCD。)
もちろん、もっと聴いてみたいと思っている。交響曲は第19番まであるらしいが(多い!)、幸いいくつかCDは出ているようだし。
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