今日はオーケストラ・ゾルキーの演奏会に行った。
プログラムは次のとおりである。
・チャイコフスキー:幻想序曲「ハムレット」
・ハチャトゥリアン:組曲「仮面舞踏会」
・チャイコフスキー:交響曲第1番「冬の日の幻想」
指揮:長田雅人
会場:ミューザ川崎 (19:00 開演)
オーケストラ・ゾルキーは、重厚なロシア音楽をレパートリーとしているオーケストラで、今回もご招待いただいたので、行くことにした。川崎に行くのも久しぶりだ。以前は川崎に勤務していたのに、定年退職後は年に数回ミューザに行くだけになってしまった。
さて、時間になり演奏会が始まる。まずはチャイコフスキーの「ハムレット」だ。幻想序曲では「ロメオとジュリエット」が一番有名だろうか。でも、「ハムレット」もなかなかの魅力的な作品だと思っている。ストーリーを追っているのではなく、「ハムレット」に込められている人間の情感や葛藤を音楽で表したということで、あえて劇的過ぎないように展開しているようでもあり、演奏も良かったと思う。
続いては、ハチャトゥリャンの「仮面舞踏会」だ。5曲からなる組曲だが、今日はこれが聴きたくて行ったようなものだ。1曲目の「ワルツ」が特に好きで、CDを聴いていても、これだけ何度もリピートして聴いてしまうことが多い。華やかなワルツというよりは、欲望が渦巻くような、どこか背徳的な雰囲気も感じてしまう曲なのである。続いての「ノクターン」はヴァイオリン独奏が素敵だった。4曲目の「ロマンス」は、聴いていると美しくもせつないロマンス映画でも観ているような感じになるが、これが終わると雰囲気をぶち壊すように「ギャロップ」でド派手に荒れ狂うのも、これまた面白いのである。聴いていて楽しかった。
休憩のあとは、チャイコフスキーの「冬の日の幻想」だ。なんだか捉えどころがないような感じで第1楽章が始まるが、これがまさにロシアの冬なのだろう。第2楽章ではホルン独奏が実に素晴らしく、感動した。寂寥感の漂う森と湖の風景が浮かぶ。第4楽章の長い導入部のあとに民謡風の旋律がアレグロで疾走するあたりが特に好きな箇所だが、ここもいい感じである。陰鬱な雰囲気で始まった曲が、最後は春に向かっていくということなのだろうか。なんだかんだと演奏会聴く機会は少なくない曲だが(「悲愴」ほどではない)、若書きで粗削りなどと評されるこの曲も、個人的には大好きな曲であり、今日の演奏も素晴らしかった。
このオーケストラは年に1回演奏会をしているようだが、私好みのプログラムが多いので、これからも聴きに行くことは多いと思う。
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