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2026年08月23日19:40

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【読書】 最近読んだ本 備忘禄 (復活!)

以前書いていた「最近読んだ本 備忘禄」は、一旦中断していたが、その後もコンスタントに読書は続けており、やはり自分用のメモとしては残しておきたく、復活することにした。

ここ数か月に読んだ本から、今回は小説を5点ピックアップ。

●「成瀬は都を駆け抜ける」 (宮島未奈著、新潮社)

成瀬シリーズ三部作の最終作。京都大学に進学した成瀬あかりは、そこでもじっとはしていない。新たな多くの出会いが始まり、どこでも大活躍である。しかし、ぶっ飛んでいるようでありながら、そこは自身の信念にきちんと基づいているのである。京都大学は変人が多いという話はよく聞くが、そんな「変人」たちもまた、成瀬あかりの仲間となっていく。このシリーズは、大津や京都の実在する施設等がそのまま出てくるので、リアリティがあって面白い。なお、私の手元にあるのは作者のサイン入り本である。


●「咲良は上手に説明したい!」 (滝沢志郎著、PHP研究所)

テクニカルライターが何なのかも知らないまま、石川咲良はその道に入り、先輩ライターに教わりながら成長していく物語。技術文書は分かりやすく正確に過不足なく書くことが大事だが、これはいうほど簡単ではない。私も現役時代は技術文書を書く機会は多かったし、文書をチェックする立場になったこともあるが、そんな経験も含め、技術者なら頷きたくなるような話が満載だ。著者もテクニカルライターということで、なるほどよく分かっているわけだ。


●「コズミック・ガール」 (伊与原新著、文藝春秋)

「宙わたる教室」の続編である。さまざまな背景を持つ生徒が集まる定時制高校。年月が経ち、東新宿高校の伝説となった科学部も消滅していた。そんな中、私立の超進学校(モデルとなった学校は予想つく)から飯星佐那が転入してきた。佐那はこの定時制高校伝説の科学部を復活させたかったのだ。最初は他の生徒も、秀才高校生が定時制なんかに来て何をしようというのかという空気だったが、次第に周囲を巻き込んでいき、ついに科学部が復活する。援助するOBも現れ、生徒たちのチャレンジは続くのである。著者は理学博士でもあり、内容検証もしっかりとしている理系小説だ。


●「ブルーネス」 (伊与原新著、文藝春秋)

東日本大震災から三年、津波による甚大な被害があったのを受けて、前人未踏のリアルタイム津波予測プロジェクトに挑む科学者たちの物語。しかし、そのメンバーは「組織」から見ればはみだし者であった。しかし、いい意味で個性的であるともいえる。「組織」や「権威」の壁とも戦いながらも、科学者として「なぜ津波の姿を正しく予測できなかったのか」という反省のもと、さまざまな試練を乗り越えていくのである。フィクションではあるが、モデルとなった事象はある。地震大国日本には不可欠な研究だ。


●「我らが音楽に祝福あれ」 (瀧羽麻子著、ポプラ社)

主人公の相原佳和は、中学に入ると勧められるままに吹奏楽部に入り、トランペットを始める。その流れで音大に進むも、結局は指揮者への道を進むこととなる。ひょんなことから世界的指揮者に付いて副指揮者となり、そこで研鑽を積んで帰国し活動を続ける。それを生涯支えていたのは、幼なじみの少女の面影だった。そんな指揮者の物語である。完全なフィクションでモデルとなった指揮者もいないということだが、オーケストラや地名などモデルとなったものがなんとなく分かってしまう。
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