https://www.imdb.com/title/tt0111040/
6.5/10
コンスタンティン・ロプシャンスキー監督
ヴィクトル・ミハイロフ アレクサンドル・イリイン
キラ・クレイリス=ペトロヴァ ヴァレンティナ・コヴェル
ミハイル・フラブロフ ヴァレンティン・ゴルベンコ
ナタリャ・アキモヴァ ノラ・グリャカロヴァ
アレクセイ・インゲレヴィチ ニコライ・レヴィキン
ヴァレリー・ガーカリン アンドレイ・クラスコ
ロプシャンスキーの当初の黙示録三部作の完結編で『死者からの手紙』
(1986年)や『ミュージアム・ヴィジター』(1989年)に続く最後の作品。
(ただし『アグリー・スワン』(2006)まで含めて「黙示録四部作」と呼ぶ
整理も)
巨大な水害で社会が崩壊しているロシア。主人公であるロシアの知識人は、
寄宿学校で溺れている孤児の子どもたちを救うために、政府や、皆に
助けを求める。しかしながら、混乱した社会では皆が自分のことしか
考えられず(主人公に理解を示した後にウォッカ飲む)、救済が進まない。
主人公はロシアの歴史の有力者を集めるが、いつの間にか自己が肥大化して
子供達を救うという目的を見失ってしまう。
黙示録の濃度としては米ソ冷戦時代の死者からの手紙の核の恐怖は
なくなってしまい、ソ連が存在していた冷戦構造に由来する恐怖だった
という皮肉を感じるが、本作の1994年はロシアにとってはソビエト連邦
崩壊後の混乱と移行期にあたり、人々が点でばらばらに動いていて、
弱者を顧みないという、黙示録というより、緩慢な社会の死がテーマのようだ。
現在社会の政治的思想的立場による断絶がいわれて久しいが、
本作のテーマが今日的なものになっている。
途中でロシア史帝政・ソ連・正教・民族主義・西欧化・知識人・民衆が
ごった煮になって、交響曲というかとんでもないノイズになっている。
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